キャリア(英語表記)carrier

翻訳|carrier

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典「キャリア」の解説

キャリア
carrier

担体。 (1) 電気通信では,搬送波をいう。有線または無線による音声,映像などの信号は可聴周波数や特殊波形のため,そのままの送信には適さないので,この信号の伝送は,振幅,周波とも安定な高周波正弦電圧 (または電流,電磁波) に,信号に応じた変化を与えること (変調という) によって行うが,この場合の信号のにない手となる高周波正弦電圧を搬送波 (キャリア) という。 (2) 半導体内で電気伝送に寄与するもの。ゲルマニウムやシリコンの結晶内の電子 (自由電子。負の電荷をもつ) および正孔 (ホールともいう。正の電荷をもつ荷電粒子とみなされる) をいう。

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百科事典マイペディア「キャリア」の解説

キャリア

(1)半導体内で動ける状態にある伝導電子自由電子)と正孔との総称真性半導体の場合は,キャリアである伝導電子と正孔の数は同じであるが,n型半導体の場合は,電子密度>正孔密度なので,多数キャリアが伝導電子となり,p型半導体の場合は,電子密度<正孔密度なので,多数キャリアが正孔となる。(2)通信における搬送波。その周波数は,放送電波の周波数そのものである。

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精選版 日本国語大辞典「キャリア」の解説

キャリア

〘名〙 (carrier)
① 半導体中を流れる電流の、電荷の運び手となるもの。
電解酸化または還元において、電流効率を高めるために、電解溶液中に添加する物質
運搬・搬送用の器具装置
④ 自動車の屋根後部に取り付ける、荷物をのせる台。また、自転車などの荷台
ウイルスに感染しながら発病せず生活している保菌者
⑦ 運送業者。

キャリア

〘名〙 (career)
熟練を要する技術、仕事、遊びなどにおける十分な経験。〔外来語辞典(1914)〕
② 国家公務員で、上級試験に合格している者をいう。

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デジタル大辞泉「キャリア」の解説

キャリア(carrier)

《「キャリヤ」とも》
自転車などの荷台。
物を運搬する器具。台車など。
担体(たんたい)
保菌者。体内に病原体を保有しているが、まだ発病していない者。感染源となりうる。
コモンキャリア通信キャリア)」の略。
搬送波

キャリア(career)

《「キャリヤ」とも》
職業・技能上の経験。経歴。「キャリアを積む」「キャリア不足」
上級試験一種試験に合格し、採用された国家公務員。「キャリア組」

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ASCII.jpデジタル用語辞典「キャリア」の解説

キャリア

第一種電気通信事業を認可された、電気通信サービスを提供する事業者のこと。よくNTTドコモKDDIなどの、移動体通信事業者に対して使われる。なお、半導体の分野では、自由電子の意味で使われる。

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世界大百科事典 第2版「キャリア」の解説

キャリア【career】

一般的には個人の長期にわたる職業的経歴(職歴)を意味する。しかしもう少し狭く限定して,こうした職業上の地位移動の特定の型を指すこともある。たとえばキャリア組とか,キャリア・ウーマンといった表現がそれに当たる。キャリア組という言葉はもっぱら役人,それも主として国家公務員の世界で用いられてきた。戦前でいえば文官高等試験(高文,現在の国家公務員上級試験)に合格した者で,他の職員に比べて早い速度でより高い地位に昇進することを約束されている人びとを指す。

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