ジェスチャー

精選版 日本国語大辞典 「ジェスチャー」の意味・読み・例文・類語

ジェスチャー

〘名〙 (gesture)
① ことばによる表現の補助として、何らかの感情意志を表現したり相手に伝達したりする身振り手振り表情など。
※紐育(1914)〈原田棟一郎下宿屋の婆さん「手を振ったり首をつき出したり、種々のゼスチュアを雑(まじ)へて糸を繰るやうに話し出す」
② 自分の本心ではないのに、相手の気をひくようなことを言ってみたり、そのような態度を示したりすること。
女生徒(1939)〈太宰治〉「人は、いい人なんだらうけれど、ゼスチュアが多すぎる」
③ 与えられた語あるいは文を、身振り、体の動きだけで示し、もとの語や文を同じチームの人にあててもらう遊び。普通二チームに分かれて、正解の数を競う。
※夢声戦争日記〈徳川夢声〉昭和一七年(1942)一〇月二四日「源平に別れて、ジェスチュアで歴史上人物を表わし、点数合計勝敗をきめる」

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デジタル大辞泉 「ジェスチャー」の意味・読み・例文・類語

ジェスチャー(gesture)

《「ゼスチャー」「ゼスチュア」とも》
身振り。手振り。しぐさ。「ジェスチャーをまじえて話す」
見せかけだけの態度・振る舞い。思わせ振り。振り。「あの居直りは彼一流のジェスチャーだ」
[類語]振り身振り所作しぐさ素振り思わせ振り様子格好演技アクションポーズ外形外見外面外貌輪郭かたち形状姿すがた姿形すがたかたちなりなりかたち身なりなりふり服装風体ふうていスタイル姿勢姿態体勢かた

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世界大百科事典 第2版 「ジェスチャー」の意味・わかりやすい解説

ジェスチャー【gesture】

身ぶり,しぐさなどの日本語に相当する。明治時代初めから,西洋風の身ぶりをさす外来語としてひろく使われるようになったが,これは西欧の議会制度とともに発達した〈演説〉が明治時代以後に日本に入ってきて,欧米人が演説にまじえる身ぶりをまねたことに始まる。演説の練習を積んだ若い人々をとおして西洋風の身ぶりは都会を中心にひろまった。また並行して,西欧の事物・風俗の流入による生活環境の変化とともに,西洋風の身ぶりは若い人々を中心としてとりいれられていった。

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パソコンで困ったときに開く本 「ジェスチャー」の解説

ジェスチャー

身振りや手振りのことです。パソコンでは、タッチパッドや画面に触れた指、もしくはマウスで決まった動きをすることで、画面の矢印(ポインタ)を動かすのではなく、特定の機能を呼び出す操作を指します。「タッチパッドを2本指でなぞってスクロール」、「画面上で2本の指を広げて表示の拡大」などの操作がジェスチャーです。
⇨ピンチイン/アウト、マルチタッチ

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ASCII.jpデジタル用語辞典 「ジェスチャー」の解説

ジェスチャー

ボディランゲージのひとつで、身振り、手振りのこと。言葉を発せずに体の動作で表現する。プレゼンテーションで用いると効果的である。

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デジタル大辞泉プラス 「ジェスチャー」の解説

ジェスチャー

日本のテレビ番組。NHK制作のクイズバラエティ。1953年2月~1968年3月放映。紅白に分かれて体の動きだけで答えを当てる。

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