マクドナルド(James Ramsay MacDonald)(読み)まくどなるど(英語表記)James Ramsay MacDonald

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マクドナルド(James Ramsay MacDonald)
まくどなるど
James Ramsay MacDonald
(1866―1937)

イギリスの政治家。スコットランドのロシマウスで生まれる。若くして社会主義に開眼、社会民主連盟やフェビアン協会に加入した。ロンドンに出てジャーナリストとして活動しつつ、社会主義者のなかでの地歩を固め、1900年から同年創設の労働代表委員会(後の労働党)書記長を務め、1906年には労働党下院議員となった。第一次世界大戦に際して、イギリスの参戦に批判的な態度を貫いた。そのため1918年の選挙では落選したが、1922年下院に復帰、議会労働党議長に就任、1923年12月の選挙の結果、1924年1月首相兼外相となって第一次労働党政府をつくりあげた。この政府は、フランス・ドイツ間の和解を助け、当時のソ連との関係改善に踏み出すなど外交面で成果をあげたが、短命に終わり、同年11月に保守党政府にとってかわられた。1929年再度首相の座につき、ロンドン海軍軍縮会議やインド円卓会議などを主宰した。世界恐慌に直面して、財務相スノーデンとともに伝統的な均衡予算政策に固執、政府支出削減の一環として失業手当削減策を打ち出したことが、労働党との対立を招き、1931年8月労働党政府は倒れた。しかしすぐに保守党に担がれて「挙国一致内閣」の首相となり、労働党からは除名された。その後は勢力も急速に衰え、1935年、首相の座を保守党のボールドウィンに譲った。

[木畑洋一]

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