京橋(東京都)(読み)きょうばし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「京橋(東京都)」の意味・わかりやすい解説

京橋(東京都)
きょうばし

東京都中央区の中部にある地区。東京駅の八重洲(やえす)口の東方にある。京橋川に架かる橋が、日本橋から東海道五十三次を京に上る最初の橋であったことからこの名がつけられた。もと京橋区の大部分をなしていたが、1947年(昭和22)中央区となったため、町名となった。かつては日比谷(ひびや)入り江とよぶ浅い海であったが、江戸初期に埋め立てられ、商業地として繁栄、京橋川岸に青物市場があった。また江戸歌舞伎(かぶき)発祥の地(猿若座(さるわかざ))でもあり、その碑がある。京橋は1959年高速道路建設のため撤去され、川は埋め立てられた。京橋地区は大手会社のビルが多く、東京地下鉄銀座線(京橋駅)、都営地下鉄浅草線(宝町(たからちょう)駅)が通る。

沢田 清]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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