仇(漢字)

普及版 字通「仇(漢字)」の解説


4画

[字音] キュウ(キウ)
[字訓] かたき

[説文解字]

[字形] 形声
声符は九(きゅう)。〔説文〕八上に「讎なり」とあって讐の意とする。古くは仇匹(きゆうひつ)、同じなかまの意に用いた。〔詩、周南、関雎〕「君子の好逑」 を〔韓詩〕に「好仇」に作り、〔詩、周南、〕に「侯の好逑」の句がある。〔詩、大雅、皇矣〕「爾(なんぢ)を仇方に詢(はか)れ」の〔箋〕に「怨を仇と曰ふ」とみえる。好逑は嘉、仇は怨をいう字。仇は(き)と関係があり、は〔説文〕七下に「姦なり。外なるを盜と爲し、なるをと爲す」という。中で呪力のある九(虫)を用いて蠱術(こじゆつ)をなす意。その蠱術の対象とされるものが仇であろう。

[訓義]
1. かたき、あだ、あいて。
2. かたきとする、あだする。
3. 逑と通じ、たぐい、つれあい。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕仇 タグヒ・トモ・ヤカラ・カタキ・アタ・トモガラ・アシ・ノブ 〔字鏡集〕仇 タグヒ・トモ・ヤカラ・カタキ・タケシ・アタ・トモガラ・アシ・ノブ・タタル・カロム

[語系]
仇・逑giuは同声。九・求はともに呪力ある虫・獣の形。のち怨に仇、嘉に逑を用いる。

[熟語]
仇家・仇仇・仇偶・仇隙・仇嫌・仇国・仇恨・仇視仇疾・仇人・仇敵・仇・仇匹仇剽仇誣・仇方・仇邦・仇矛・仇虜
[下接語]
怨仇・解仇・釈仇・讐仇・世仇・雪仇・同仇・誣仇・復仇・仇・報仇・両仇・老仇

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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