半焼(読み)ハンショウ

デジタル大辞泉 「半焼」の意味・読み・例文・類語

はん‐しょう〔‐セウ〕【半焼】

[名](スル)火事建物などの半分が焼けること。半焼け。「昨夜の火事で工場が半焼した」→全焼
[類語]全焼丸焼け火事火災火難出火失火炎上大火小火ぼや小火しょうか自火近火急火怪火不審祝融しゅくゆう回禄かいろく大火災大火事山火事火の海焼失焼亡焼尽半焼け火元火の元類焼貰い火延焼飛び火引火猛火火の手下火鎮火消火火消し消防火事場焼け跡

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「半焼」の意味・読み・例文・類語

はん‐やけ【半焼】

〘名〙 (形動)
① 半分焼けること。また、そのさま。特に、火事で家や物などが半分焼けたさま。はんしょう。
※いたづら小僧日記(1909)〈佐々木邦訳〉「ハンケチを燃し始めたが〈略〉燃えが悪い。けれども兎に角半焼(ハンヤケ)ぐらゐになったから」
食物などがよく焼けていないこと。また、そのさま。なまやけ。
③ (半自棄) なかばやけくそになること。また、そのさま。やけ半分。
咄本・楽牽頭(1772)仁王「おか目とはちがって、しょしょの見舞に銭を遣て半焼たよ」

はん‐しょう ‥セウ【半焼】

〘名〙 火事で、建物などの半分が焼けること。はんやけ。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三「火燄は塁内より驀起して、半焼に及べり」
※街の物語(1934)〈榊山潤〉「火元の家を全焼し、草田さんの家を半焼しただけで」

はん‐やき【半焼】

〘名〙 半分焼くこと。食物などがよく焼けていないこと。なまやき。

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