日本大百科全書(ニッポニカ) 「協和(秋田県)」の意味・わかりやすい解説
協和(秋田県)
きょうわ
秋田県の中央部、仙北郡にあった旧町名(協和町(まち))。現在は大仙(だいせん)市の北西部を占める地域。1955年(昭和30)荒川、峰吉川(みねよしかわ)、淀川(よどかわ)、船岡(ふなおか)の4村が合併して協和村となり、1969年町制施行。2005年(平成17)大曲市(おおまがりし)と神岡、西仙北、中仙、仙北、太田(おおた)の5町および南外村(なんがいむら)と合併して大仙市となった。JR奥羽本線が通じ国道13号(羽州街道)と46号が分岐する。雄物(おもの)川右岸に平地が開けるが地域の80%は山地。米作、葉タバコ栽培のほか乳牛飼育を行う。荒川鉱山は秋田藩直営鉱山で、銅などを産出し、一時は人口約1000人の鉱山町を形成したが1940年閉山。唐松神社(からまつじんじゃ)の杉並木は県の天然記念物。
[宮崎禮次郎]
『『協和村郷土誌』(1968・協和村)』▽『『協和町史』上・下巻(2001、2002・協和町)』