反返る(読み)ソリカエル

デジタル大辞泉 「反返る」の意味・読み・例文・類語

そり‐かえ・る〔‐かへる〕【反(り)返る】

[動ラ五(四)]
反って後ろの方へ曲がる。また、ひどく反る。「―・った板」
胸を張り、からだをぐっと後ろへ曲げる。そっくりかえる。いばった態度などにいう。「いすに―・って高笑いする」
[類語]のけ反る反っくり返るふん反り返るうぬぼれる誇る自慢思い上がるおのぼれる誇らしい胸を張る肩身が広い鼻が高い鼻高高勝ち誇る驕る威張る威張り散らす付け上がる高ぶる振り回す鼻にかける増長慢心自画自賛誇示おご誇り驕傲きょうごう矜持倨傲きょごう自負自負心自賛自嘆自任自得天狗うぬぼれプライド高慢自尊自尊心気位きぐらい得意思い上がり唯我独尊手前味噌我褒め身褒めのぼせるのぼせ上がる背負しょ

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精選版 日本国語大辞典 「反返る」の意味・読み・例文・類語

そり‐かえ・る‥かへる【反返】

  1. 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 物が後ろの方へそり曲がる。ひどくそる。
    1. [初出の実例]「そりかへりたる沓はきて、勾欄のほこ木の上あゆみ給ひ」(出典:今鏡(1170)六)
  3. 後ろの方へ体をそらす。そっくりかえる。ふんぞりかえる。威張っているさまや大笑いのさまにいう。
    1. [初出の実例]「此時書記は不拝ぞ。そりかへりてもいぬぞ。ちっと腰をかがめよぞ」(出典:百丈清規抄(1462)一)
    2. 「あるなら云って見ろと云ふ権幕で主人は反り返る」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三)

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