驕り(読み)オゴリ

デジタル大辞泉 「驕り」の意味・読み・例文・類語

おごり【×驕り/傲り】

いい気になること。思い上がり。「言葉の端々に―がみえる」
[類語]自慢誇るうぬぼれるおのぼれる思い上がる誇らしい胸を張る肩身が広い鼻が高い鼻高高勝ち誇る驕る威張る威張り散らす付け上がる高ぶる反り返る振り回す鼻にかける増長慢心自画自賛誇示誇り驕傲きょうごう矜持倨傲きょごう自負自負心自賛自嘆自任自得天狗うぬぼれプライド高慢自尊自尊心気位きぐらい得意思い上がり唯我独尊手前味噌我褒め身褒めのぼせるのぼせ上がる背負しょ誇らか揚揚得得ときしたり顔自慢顔自慢たらしい会心昂然こうぜん得意満面得意顔肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切るいい気見せつける

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精選版 日本国語大辞典 「驕り」の意味・読み・例文・類語

おごり【驕・奢】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「おごる(驕)」の連用形の名詞化 )
  2. 勢いにまかせて行動すること。得意になっていばること。わがままなふるまい。思いあがり。驕慢
    1. [初出の実例]「或は無礼の驕(ヲゴリ)の前に手を束ねて恥を忍びき」(出典太平記(14C後)一一)
  3. 過分の金銭を費やすこと。ぜいたく。奢侈(しゃし)。過差。
    1. [初出の実例]「夫れ暴虐(しひわざ)し奢侈(オゴリすさび)し、悩まし害(そこ)なひ、侵(をか)し凌ぎ、誅(つみ)なへ殺すこと尤(はなはだ)多し」(出典:日本書紀(720)継体八年三月(前田本訓))
    2. 「人は己れをつづまやかにし、おごりを退けて、財(たから)をもたず」(出典:徒然草(1331頃)一八)
  4. 人に御馳走すること。ふるまうこと。
    1. [初出の実例]「はつ鰹のおごりに、客、大根おろしの所望」(出典:咄本・楽牽頭(1772)大根売)

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