肩身が広い(読み)カタミガヒロイ

デジタル大辞泉 「肩身が広い」の意味・読み・例文・類語

肩身かたみひろ・い

世間に対して面目が立ち、得意である。「兄が賞をとって弟の私まで―・い」
[類語]鼻高高誇らか誇らしい鼻が高い得得とくとく揚揚時を得顔したり顔自慢顔・自慢げ・自慢たらしい会心誇る自慢うぬぼれるおのぼれる思い上がる胸を張る勝ち誇る驕る威張る威張り散らす付け上がる高ぶる反り返る振り回す鼻にかける増長慢心自画自賛誇示おご誇り驕傲きょうごう矜持倨傲きょごう自負自負心自賛自嘆自任自得天狗うぬぼれプライド高慢自尊自尊心気位きぐらい得意思い上がり唯我独尊手前味噌我褒め身褒めのぼせるのぼせ上がる背負しょ昂然こうぜん得意満面得意顔肩を張る肩で風を切るこれ見よがし有頂天優越感意気揚揚鬼の首を取ったよう欣喜雀躍きんきじゃくやく意気が揚がるひけらかすあごをなでるどや顔所得ところえ手柄顔肩肘かたひじ張る天狗になる見得を切る大見得を切るいい気見せつける

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「肩身が広い」の意味・読み・例文・類語

かたみ【肩身】 が 広(ひろ)

  1. 世間に対して面目が立つ。堂々と人前に立つことができる。
    1. [初出の実例]「俺(わし)も首尾よく暇を取り、肩身(カタミ)を広(ヒロ)夫婦となって」(出典人情本風俗粋好伝(1825)前)
    2. 「実家でも少し何とか成って居たならばお前の肩身も広からうし」(出典:十三夜(1895)〈樋口一葉〉上)
  2. 自由な、のびのびとした気持になる。気が楽である。
    1. [初出の実例]「車留かた身を広く娵歩行」(出典:雑俳・柳多留‐二五(1794))

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