口を開く(読み)クチヲヒラク

デジタル大辞泉 「口を開く」の意味・読み・例文・類語

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「口を開く」の意味・読み・例文・類語

くち【口】 を 開(あ)

  1. 口をきく。口をさしはさむ。口を出す。
    1. [初出の実例]「あまりつよく問はるるほどに、口(クチ)をあきはじめて云ほどに」(出典史記抄(1477)四)
    2. 「おとよの母も茲で一寸口をあく」(出典:春の潮(1908)〈伊藤左千夫〉一二)
  2. あきれる。呆然(ぼうぜん)とする。
    1. [初出の実例]「目なれぬ詩の体やと、口をあきてから、ふさぎかね」(出典:咄本・一休咄(1668)四)

くち【口】 を 開(ひら)

  1. 話しはじめる。しゃべりだす。
    1. [初出の実例]「口を開けば西洋文明の美を称し」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉一五)
  2. 仕事などを始める。
    1. [初出の実例]「まづ東都の梓工をかたらひて、編集一部の口をひらくと」(出典:俳諧・鶉衣(1727‐79)続)

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