デジタル大辞泉
「明かす」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あか・す【明】
- 〘 他動詞 サ行五(四) 〙
- ① 明るくする。
- [初出の実例]「海原の沖辺にともし漁(いざ)る火は安可之(アカシ)てともせ大和島見む」(出典:万葉集(8C後)一五・三六四八)
- ② 火をつける。ともす。
- [初出の実例]「ヒヲ acasu(アカス)」(出典:日葡辞書(1603‐04))
- ③ 夜が明けるのを待ち過ごす。眠らないで夜を過ごす。
- [初出の実例]「思ひつつ いも寝かてにと 阿可思(アカシ)つらくも 長きこの夜を」(出典:万葉集(8C後)四・四八五)
- 「月は夜な夜なさし入れども、ながめてあかすぬしもなし」(出典:平家物語(13C前)灌頂)
- ④ ( 「証す」とも書く ) 証明する。疑いをただして明らかにする。
- [初出の実例]「彼の経には、一切衆生は〈略〉種種道に成ると明(アカス)」(出典:法華義疏長保四年点(1002)二)
- 「この秘儀の実否を証(アカ)すよすがはない」(出典:王城の護衛者(1965)〈司馬遼太郎〉)
- ⑤ (秘密などを)打ち明けていう。表わす。
- [初出の実例]「此の人にもさなむありしなど、あかし給はん事はなほ口重き心地して」(出典:源氏物語(1001‐14頃)手習)
- 「自分はここに其姓名を明(ア)かしたくない」(出典:まぼろし(1898)〈国木田独歩〉渠)
明かすの語誌
「あく(明)」に対する他動詞形で、①の「明るくする」意が原義。名詞は「あかし」。③の意の「明かす」は「暮らす」と対義の関係にあり、「明かし暮らす」で「夜を明かし日を暮らす=日々を過ごす」意を表わす。④の意の早い例は、和文よりもむしろ訓点資料に見られるところから、漢文の訓読によって生じた用法と推定される。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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