打明ける(読み)ウチアケル

デジタル大辞泉 「打明ける」の意味・読み・例文・類語

うち‐あ・ける【打(ち)明ける】

[動カ下一][文]うちあ・く[カ下二]
1 人に知られたくない事実や秘密などを、思い切って隠さずに話す。うちあかす。「思いのたけを―・ける」
2 閉まっているものを勢いよくあける。「窓を―・ける」
3 ひっくり返して中に入っている物を出し、空にする。
「人の欲しがる物はこれぞ、と巾着にあるほど―・けて」〈浮・一代男・五〉
4 すっかり空になる。寂さびれる。
「さて石山の繁昌、京大坂が―・ける」〈浄・卯月の潤色〉
[類語]話す・語る・しゃべる・物言う・口を利く・伝える・告げる・言う・述べる・物語る・明かす・説明する・述懐する・告白する・口外こうがいする・他言たごんする・言い出す・発言する・口に出す・口にする・吐く・漏らす・口走る・抜かす・ほざく・うそぶく・しゃべくる・言い掛ける・言い始める・言い止さす・話し込む・話しかける・口に上る・口の端に掛かる・口を開く・口を切る・おっしゃる・仰せられる・宣のたまう・申し上げる・申し述べる・申す・言上ごんじょうする・白状・自白・自供・懺悔・口を割る・泥を吐く

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精選版 日本国語大辞典 「打明ける」の意味・読み・例文・類語

うち‐あ・ける【打明・打開】

  1. [ 1 ] 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うちあ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
    1. ① 閉じてあるものを開く。あける。
      1. [初出の実例]「人の倉をうちあけて」(出典:平家物語(13C前)八)
    2. ② 中のものを出して空にする。容器にはいっているもの、または持っているものを全部出す。
      1. [初出の実例]「水をうちあくるまねする」(出典:虎明本狂言・煎物(室町末‐近世初))
    3. ③ 家を留守にして外出する。
      1. [初出の実例]「市の側(かは)から打ちあけて、参る程にける程に」(出典:浄瑠璃・心中二つ腹帯(1722)三)
    4. ④ 心のうちなどを包み隠さないで話す。隠すところなくすっかり語る。
      1. [初出の実例]「打明けたる女の底に俄に隔てを入れらるる事、縁の切れ時か」(出典:浮世草子・好色敗毒散(1703)五)
  2. [ 2 ] 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]うちあ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「うち」は接頭語 )
    1. ① ( 中のものがすっかりなくなる意から ) ずっと寂しくなる。衰える。
      1. [初出の実例]「さて石山のはんじゃう京大坂がうちあける」(出典:浄瑠璃・卯月の潤色(1707頃)中)
    2. ② (夜が)明ける。
      1. [初出の実例]「入月に夜はほんのりと打明て〈利牛〉 塀の外まで桐のひろがる〈桃隣〉」(出典:俳諧・炭俵(1694)下)

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