デジタル大辞泉
「仰る」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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おっしゃ・る【仰】
- [ 1 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
- ① 「いう(言)」の尊敬語。言われる。仰せられる。
- [初出の実例]「怖がってござれば仰(オッシャ)られまい」(出典:歌舞伎・一心二河白道(1698)一)
- 「御礼をおっしゃいと三木のお母さんは教える」(出典:判任官の子(1936)〈十和田操〉六)
- ② ( 人の名などに助詞「と」の付いた形を受けて ) そういう名前でいらっしゃる。古くは謙譲語「申す」を用いた。
- [初出の実例]「此の旦那が〈略〉石場の伊之助さんと被仰(オッシャ)るお方だぜ」(出典:人情本・春色雪の梅(1838‐42頃か)四)
- [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行下二段活用 〙 [ 一 ]に同じ。
- [初出の実例]「なぜに、いやとおっしゃるるぞ」(出典:狂言記・角水(1660))
- 「お雪さまとお前とあはせた時、是かぎりとおっしゃれたか」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上)
仰るの語誌
( 1 )室町時代に現われた「おしゃる」が江戸時代に「おっしゃる」となったとする説がある一方、二つとも同時的に例があるため共に「おおせある」または、「おおせらる」からの変化形と見る説もある。成立時期は近世前期と見られ、四段活用が多いが、下二段の例も宝暦頃までは並び行なわれたようである。
( 2 )下二段活用の使用された時期は短く、四段活用が現在にまで及んでいる。命令形はもと「おっしゃれ」「おっしゃい」の両形が使われたが、現在では「おっしゃい」に統一され、この命令形は「言いなさい」の意で主として、女性により用いられる。
( 3 )命令形、および助動詞「ます」に続く形に「おっしゃい」が現われること、「ます」の命令形「まし」「ませ」が直接付くことなどから、特別ラ行四段活用とか、ラ行変格活用とかと呼ぶべきだとする意見もある。
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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