デジタル大辞泉 「口を切る」の意味・読み・例文・類語 口くちを切き・る 1 話を始める。最初に発言する。「まず彼が話の―・った」2 開けたことのないふたや栓、封などを開ける。「シャンペンの―・る」3 馬を歩かせはじめるために、手綱を緩める。「権三が馬は逸物の、―・って角を入れ」〈浄・鑓の権三〉[類語]話す・語る・しゃべる・しゃべくる・物言う・口を利く・告げる・言う・述べる・打ち明ける・明かす・述懐する・告白する・口外こうがいする・他言たごんする・言い出す・言い掛ける・言い始める・言い止さす・話し込む・話しかける・発言する・口に出す・口にする・口に上る・口の端に掛かる・口を開く・吐く・漏らす・口走る・抜かす・ほざく・うそぶく・おっしゃる・伝える・物語る・説明する・仰せられる・宣のたまう・申し上げる・申し述べる・申す・言上ごんじょうする 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例 Sponserd by
精選版 日本国語大辞典 「口を切る」の意味・読み・例文・類語 くち【口】 を 切(き)る ① まだ開いていない樽(たる)やビン、箱などのふたやせんをあける。[初出の実例]「祝儀に持て参る事で御ざるに依て、口は切られませぬ」(出典:虎寛本狂言・船渡聟(室町末‐近世初))② 言ってはならないことを言ってしまう。[初出の実例]「わきの内から手を廻して聞けば、爰の内に出て居ると、見番で口をきった」(出典:洒落本・通人枕言葉(1781)幾よし屋の坐舗)③ 話をしはじめる。多くの人たちの中で最初に発言する。[初出の実例]「『お銀』と頗る厳格(おごそか)に口を切ると」(出典:二人女房(1891‐92)〈尾崎紅葉〉上)④ 遊女などと前もって約束しておくことを、江戸深川の遊里でいう。[初出の実例]「やくしゃをはじめから口をかけるとがんづくから、廻しにみんな、口をきらせておゐて」(出典:洒落本・愚人贅漢居続借金(1783))⑤ 馬を歩かせはじめるために、手綱をゆるめる。[初出の実例]「権三が馬は逸物の口を切て角を入れ」(出典:浄瑠璃・鑓の権三重帷子(1717)上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例 Sponserd by