物語る(読み)モノガタル

デジタル大辞泉 「物語る」の意味・読み・例文・類語

もの‐がた・る【物語る】

[動ラ五(四)]
ある事柄について話をする。あるまとまった話をする。「寺の縁起を―・る」
ある事実が、事情をよくあらわす。「往時繁栄を―・る出土品
[可能]ものがたれる
[類語]言い表す表する話す語るしゃべる物言う口を利く伝える告げる言う述べる打ち明ける明かす説明する述懐する告白する口外こうがいする他言たごんする言い出す発言する口に出す口にする吐く漏らす口走る抜かすほざくうそぶくしゃべくる言い掛ける言い始める言い話し込む話しかける口に上る口の端に掛かる口を開く口を切るおっしゃる仰せられるのたま申し上げる申し述べる申す言上ごんじょうする

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精選版 日本国語大辞典 「物語る」の意味・読み・例文・類語

もの‐がた・る【物語】

  1. 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
  2. 何か物事を語る。ある事について話を交す。
    1. [初出の実例]「或るときは諠(かまひす)しく語(モノカた)る声聞ゆ」(出典:大唐西域記長寛元年点(1163)三)
  3. あるまとまった話をする。
    1. [初出の実例]「譬に違はぬ鬼の目に涙ぐんで物語(モノガタ)れば」(出典:談義本・根無草(1763‐69)後)
  4. ある事実がそのままある意味をはっきりと示す。
    1. [初出の実例]「底力のある錆た声が〈略〉錬え上げた人間である事を物語(モノガタ)ってゐるようで」(出典:金(1926)〈宮嶋資夫〉二)

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