告(漢字)

普及版 字通「告(漢字)」の解説


常用漢字 7画

(旧字)
7画

[字音] コク・コウ(カウ)
[字訓] いのる・つげる

[説文解字]
[甲骨文]
[金文]

[字形] 象形
旧字はに作り、木の小枝に、祝を収める器の(さい)を著けた形。分析していえば、木の省形と口()とに従う字である。〔説文〕二上に「牛、人に觸る。角に木をく。人にぐる以なり」とし、字を牛と口の会意とするが、俗説である。卜文・金文の字形は、牛とは関係がない。卜辞に「貞(と)ふ。疾(あ)るに、羌甲(きやうかふ)(祖王の名)に(いの)らんか」のように、祈る意に用いる。はその祈りかたを示す字。祝の器である口をもつ形は(史)、は内祭として祖を祀るのが原義。その字形は申し文をつけた小枝をもつのにひとしい。外祭のときには、その枝に吹き流しなどをつけるので(使)・事(もと同形)の字となる。は祭の使者で外祭、その祭を事・大事という。・事はその字形において系列をなす字である。

[訓義]
1. いのる、神につげいのる、うったえる、こう。
2. つげる、のる、神がつげ示す、しめす、さとす、おしえる。
3. いう、いいふらす、はなす、かたる。

[古辞書の訓]
〔名義抄〕 ツグ・カタラフ・ツタフ・マウス・ノタマフ・ヲシフ・ウク・ヤスム・イトマ

[部首]
〔説文〕二上(こく)をこの部に属し、「することの甚だしきなり」と訓し、〔玉〕も同じ。ただその義に用いた例をみない。は帝、神話的な古代帝王の名号である。

[声系]
〔説文〕に(造)・誥・梏・窖・(浩)・晧など十六字を収める。は古くは舟(盤)ととの会意字で、神に祈る意。梏・窖は桎梏(しつこく)のように、かせを加えて挟搾(きようさく)する意、・晧は浩大・日出など、他の字と通用する字である。

[語系]
・誥kukは同声。誥を〔爾雅、釈詁〕〔説文〕三上に「ぐるなり」と訓するが、は神に告げ訴えること、誥はそれに対して神意として告げられることをいう。すなわち・誥は対待の字。のち王の発する詔勅教令の語を誥という。

[熟語]
告哀・告引・告仮・告暇告戒告誡告劾告姦告訐・告帰・告・告急・告休・告凶・告教・告近告警・告月告譴・告言・告語・告坐・告賽・告罪・告朔・告詞・告示・告辞・告実・告謝・告首告竣告捷・告状・告身・告成・告請・告訴・告・告・告・告喪・告存・告退・告知告勅・告天・告投・告導・告・告寧・告白・告発・告病・告告緡告俘・告文・告別・告変・告報・告密・告命・告諭・告養・告理・告猟告燎・告類・告令・告老
[下接語]
移告・謁告・戒告・勧告・祈告・休告・急告・遽告・教告・告・暁告・謹告・訓告・啓告・警告・虔告・譴告・原告・公告・広告・抗告・控告・斎告・催告・賜告・辞告・社告詔告・上告・情告・申告・親告・誓告・宣告・致告・忠告・諜告・通告・廷告・伝告・播告・被告・布告・赴告・普告・誣告・変告・告・弁告・奉告・報告・奔告・密告・無告・諭告・予告・礼告・論告

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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