(読み)たて

精選版 日本国語大辞典 「建」の意味・読み・例文・類語

たて【建】

〘名〙
株式信用取引商品先物取引などで、売買契約をしたこと。売り契約売建(うりたて)買いの契約を買建(かいだて)という。

お‐ざ・す を‥【建】

〘他サ四〙 (「尾指す」の意) 北斗星斗柄(けんさき)が、十二支のいずれかの方角を指す。陰暦正月の夕刻には寅の方角を指し、二月の同時刻には卯を指し、一年うちに順次十二支の方角を指す。
浄瑠璃井筒業平河内通(1720)四「北斗もをざすうし三つの空物すごく前栽(せんざい)のゐげたに猛火燃へあがり」

たつ【建】

〘名〙 暦でいう十二直(じゅうにちょく)一つ。この日は万事大吉で適するが、土を動かしたり船に乗ることは凶で適さないという。
※東京風俗志(1899‐1902)〈平出鏗二郎〉下「輿入(こしいれ)吉日としては、なる、たひら、たつ、さだんの四日を選ぶなり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「建」の意味・読み・例文・類語

けん【建】[漢字項目]

[音]ケン(漢) コン(呉) [訓]たてる たつ
学習漢字]4年
ケン
建物などをその場所にしっかりと定める。設置する。たてる。「建学建国建設建造建築再建創建封建
作りあげる。成す。「建功・建策
意見をさし出す。「建議建言建白
「建築」の略。「土建
〈コン〉寺などをたてる。「建立こんりゅう再建さいこん
〈たて〉「建具建物
[名のり]たけ・たけし・たける・たつる・たて

こん【建/献】[漢字項目]

〈建〉⇒けん
〈献〉⇒けん

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世界大百科事典(旧版)内のの言及

【香道具】より

…(1)十種香箱 二重の箱で華麗な蒔絵が多い。上段には惣包(そうづつみ)や打敷(うちしき),源氏香之図や香割道具等,下段には聞香炉,(銀)葉盤(ぎんようばん),重香合(じゆうこうごう),香筯建(きようじたて),香札,札筒,折据(おりすえ),火末入(ひずえいれ),葉入などを納める。縦7寸5分,横6寸4分,高さ6寸7分(1寸は約3cm)。…

※「建」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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