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火山ガス かざんガス volcanic gas

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

火山ガス
かざんガス
volcanic gas

火山から噴出する揮発性成分(→気体)。主成分は水(水蒸気)で,多くの火山で体積比およそ 90%以上を占める。ほかに二酸化炭素二酸化硫黄硫黄酸化物),硫化水素塩化水素などが放出されるが,成分の割合は火山ごとに大きく異なる。

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知恵蔵2015の解説

火山ガス

火口や噴気孔から噴出されるガス。通常はその90%以上が水蒸気で、二酸化炭素硫化水素などがそれに続く。マグマに溶けていたもの、地下水などに由来するものも含まれる。マグマの活動が高まるとマグマ起源のものが増え、噴火前に塩化水素や二酸化硫黄の濃度変化が観測される場合がある。地下深部でマグマに溶解するガス成分は気泡になって、マグマの上昇や爆発の原因となる。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

かざん‐ガス〔クワザン‐〕【火山ガス】

火山の噴火口などから噴出するガス。マグマ中の揮発成分で、水蒸気を主とし、二酸化硫黄二酸化炭素硫化水素なども含む。

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百科事典マイペディアの解説

火山ガス【かざんガス】

火山活動により地表に放出されるガス。大部分は水蒸気,他に少量の炭酸ガス一酸化炭素,硫化水素,塩素,水素,メタン亜硫酸ガス等からなる。地球内部に少量含まれていた成分がマグマの中に溶け込んで地表に運び上げられたものや,地下水や地表付近の岩石に含まれたガス成分が循環しているものがある。
→関連項目噴気孔

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岩石学辞典の解説

火山ガス

火山活動による空中に放出されるガス.爆発の時の噴出,噴火口や高温の熔岩,噴気孔などから常時発散するガスをいう.これらの組成は熔岩の組成,温度,噴火の時期など関係して著しく変化する.火山ガスには,初生的,地下水,表面,大気など様々な起源があり,組成はH2Oが大部分であるが,CO2, CO, SO2, N2, S2, H2, Cl, Arなどの量が変化する.

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世界大百科事典 第2版の解説

かざんガス【火山ガス volcanic gas】

火山の噴気孔,あるいは溶岩湖から放出されるガスの総称。地熱地帯,温泉,海底火山から放出されるガスも含めることがある。同一火山でも個々の噴気孔の温度やガスの化学組成は異なっている。噴気孔の温度は最低50℃からまれに1000℃に達する。火山ガスの主成分は,水蒸気(80%以上,多くの場合99%をこえる)である。次いで二酸化炭素が多い。硫化水素,二酸化硫黄,塩化水素,フッ化水素,窒素,水素,一酸化炭素,メタン,アンモニア,希ガスなどは火山ガスの中に常に含まれている。

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大辞林 第三版の解説

かざんガス【火山ガス】

火山から噴出するガス。マグマ中に含まれている揮発成分がマグマから遊離したもので、普通、水蒸気を主とし、ほかに二酸化炭素・二酸化硫黄・塩化水素・硫化水素・水素・窒素などを含む。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

火山ガス
かざんがす

地下のマグマに溶け込んでいた揮発性成分が、気体となって地表に噴出するもの。火山の噴火はその圧力を原動力として引き起こされ、それに伴って溶岩などが噴出する。固形物を伴わずにガスだけを放出するのを噴気という。火山ガスは、平常も火口、噴気孔、温泉などから徐々に噴出されることが多い。火山ガスの主成分は水蒸気であり、水の沸点以下の温泉ガスを除くと、95~99.5%をも占める。そのほか、二酸化炭素、一酸化炭素、二酸化硫黄(いおう)、硫化水素、塩素、フッ素、窒素、水素などのいくつかを含む。噴気の温度・量や組成の変化は、噴火予知の手掛りになりうる。噴気孔には、火山ガスから凝固・析出した種々の昇華物ができていることが多い。[諏訪 彰]

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世界大百科事典内の火山ガスの言及

【火山観測】より

…火山活動を機器を用いて観測すること。地震観測,地殻変動観測,電磁気的観測,熱的観測,重力測定等の地球物理学的諸観測のほか,火山ガス,地下水,温泉水等の化学的測定がある。マグマが地下深部から上昇し,マグマ溜りの圧力が増大し,さらに火道を上昇してくるに伴い,諸種の現象が生じる。…

【火山災害】より

…噴火の様式・規模はきわめて変化に富み,火山周縁の環境も多様なので,発生する災害の種類や規模もさまざまである。一般に噴火に直接起因する災害(一次災害)は最も頻度が高く,降下火砕物の落下堆積,火砕流(熱雲を含む),ベースサージ,ラハールなどの流下堆積,溶岩の流下,および毒性の強い火山ガスなどにより発生している。また,噴火に伴う空振,爆風,地震,津波,山体崩壊と岩屑流,地殻変動,地形変化や,二次的に発生する土石流,泥流,洪水などによっても深刻な災害が発生する。…

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