白山国立公園(読み)はくさんこくりつこうえん

  • はくさんこくりつこうえん ‥コクリツコウヱン
  • はくさんこくりつこうえん〔コクリツコウヱン〕

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石川県富山県岐阜県福井県の 4県に広がる山岳自然公園。面積 499km2。1955年白山国定公園として指定され,1962年に国立公園となった。両白山地に属する白山と別山(べっさん)を中心とし,北は富山県ブナオ峠から南は岐阜福井両県境の大日ヶ岳にいたり,南北約 40km,東西約 30kmに及ぶ。山麓から山頂にかけて,暖帯から亜寒帯にいたる植物の垂直分布が見られる。山頂付近には高山植物の大群落やハイマツオオシラビソアオモリトドマツ),ミズナラなどの原生林がある。北方岩間温泉には大規模な噴泉塔があり,湯ノ谷など数ヵ所に日本最古の化石体といわれるケイ化木群が見られる。

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百科事典マイペディアの解説

石川・岐阜県境の白山を中心とする山岳国立公園。面積477.00km2。1955年7月国定公園,1962年11月国立公園に指定。北はブナオ峠から南は大日岳まで南北約40km,東西約30kmにわたり,富山・石川・福井・岐阜の4県にまたがる。山麓から山頂にかけて,暖帯から亜寒帯に及ぶ典型的な植物垂直分布がみられ,頂上付近には高山植物の大群落がある。各種動物も多く生息。北側中腹には温泉が多く,岩間・中宮(ちゅうぐう)などの白山温泉郷は国民温泉に指定されている。観光基地は白峰勝山市白鳥町(現・郡上市)など。
→関連項目石川[県]白鳥[町]福井[県]両白山地

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

白山を中心とする山岳公園。石川、福井、岐阜、富山の4県にまたがり、面積477平方キロメートル、うち178.57平方キロメートルは特別保護区である。1955年(昭和30)に国定公園に指定され、1962年国立公園に昇格した。

 北は石川・富山県境の大門山(だいもんざん)(1572メートル)から白山を経て南は岐阜県の大日(だいにち)ヶ岳(1709メートル)までの約50キロメートル、ほぼ南北に連なる山々と、白山南西方、福井県の経(きょう)ヶ岳(1625メートル)などの山々が含まれる。ブナ林、アオモリトドマツ、ミズナラなどの原始林がみられ、イヌワシ、ニホンカモシカ、ツキノワグマ、サルなどが生息する。

 中心の白山は御前峰(ごぜんがみね)を主峰に大汝(おおなんじ)峰、剣(けん)ヶ峰の3峰と別山(べっさん)などからなる。山頂部に翠(みどり)ヶ池などの火口跡があり、ハクサン名のついた高山植物が約30種ある。717年(養老1)泰澄(たいちょう)が開山し、山頂には白山比咩(しらやまひめ)神社の奥宮がある。大日ヶ岳は泰澄が大日如来(にょらい)を祀(まつ)った山と伝えられ、西麓(せいろく)に白山中居(はくさんちゅうきょ)神社があり、経ヶ岳西麓の平泉寺(へいせんじ)集落には白山平泉寺旧境内(国の史跡)がある。公園域には白山、中宮(ちゅうぐう)、岩間(いわま)、一里野(いちりの)、福井県に鳩(はと)ヶ湯、岐阜県に平瀬(ひらせ)など温泉が多く、岩間の噴泉塔群は特別天然記念物。

[矢ヶ崎孝雄]


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精選版 日本国語大辞典の解説

石川・富山・岐阜・福井の四県にまたがる国立公園。白山を中心に広大な原始林を有する山岳公園で昭和三〇年(一九五五)国定公園に指定。同三七年国立公園に昇格。

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