ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「真庭市」の意味・わかりやすい解説 真庭〔市〕まにわ 岡山県北部,旭川中・上流部,中国山地と吉備高原に位置する市。北で鳥取県に接する。 2005年北房町,勝山町,落合町,湯原町,久世町,美甘村,川上村,八束村,中和村の9町村が合体して市制。旭川中流域の勝山はかつての真庭郡の行政中心地。旭川水運と出雲街道の交点にあたる交通の要地で宿駅が置かれた。三浦氏2万 3000石の陣屋町で,「旦」と呼ばれる河岸段丘上に武家屋敷が残る。旭川とその支流備中川との合流点にある落合は高瀬舟による水運の河港で,木山寺や木山神社の門前町でもあった。東部の久世,中西部の美甘も出雲街道の宿場町。市南部の旭川支流一帯では水田が開けているが,市域の大部分を占める山地,高原,丘陵地では乳牛の飼育,ダイコン,タバコなどの栽培が盛ん。久世では和紙の原料であるミツマタを多産。勝山の南西部の月田は木材の集散地で,製材工場が多い。中部の星山 (1030m) 中腹には後醍醐天皇ゆかりの星山の集落があり,付近には国の名勝に指定されている神庭の滝がある。湯原には温泉が多く,美作三湯の一つ湯原温泉をはじめ,足温泉,真賀温泉,郷緑温泉がある。湯原,八束,中和,川上のオオサンショウウオ生息地,および久世,落合のトラフダケ自生地は国の天然記念物。南東部の旭川流域は吉備清流県立自然公園,中北部は湯原奥津県立自然公園,北部は大山隠岐国立公園にそれぞれ属する。 JR姫新線,国道 181号線,313号線,482号線,中国縦貫自動車道,米子自動車道が通じる。面積 828.53km2。人口 4万2725(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本歴史地名大系 「真庭市」の解説 真庭市まにわし 2005年3月31日:真庭郡落合町・久世町・勝山町・美甘村・湯原町・中和村・八束村・川上村、上房郡北房町が合併・市制施行⇒【落合町】岡山県:真庭郡⇒【久世町】岡山県:真庭郡⇒【勝山町】岡山県:真庭郡⇒【美甘村】岡山県:真庭郡⇒【湯原町】岡山県:真庭郡⇒【中和村】岡山県:真庭郡⇒【八束村】岡山県:真庭郡⇒【川上村】岡山県:真庭郡⇒【北房町】岡山県:上房郡 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by