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神道美術 しんとうびじゅつ

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

神道美術
しんとうびじゅつ

日本固有の神祇思想に基づく美術。本来神道は偶像崇拝を行わず,多く崇敬の対象を戸外の自然物に求め,その宗教的行事は素朴な習慣となって民間に伝わることが多かったが,奈良時代の終りには仏教の影響を受け,次第に美術的要素が加わったと思われる。

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世界大百科事典 第2版の解説

しんとうびじゅつ【神道美術】

日本の神々に対する信仰を軸に造形された宗教美術。神道は本来,自然崇拝を基調としていたため,その礼拝対象も神体山,霊木,磐座(いわくら)などの自然物であった。ある特定の自然物を神が宿るひもろぎ(神籬)として礼拝対象としていた。このような神社成立以前の神祇信仰では,古代から中世にかけて祭祀遺跡が各地に知られるが,造形作品として見るべきものは少ない。神社建築が生まれ,社殿神道が成立してはじめて,神道美術が出現するようになる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

神道美術
しんとうびじゅつ

日本固有の民族的信仰である神道に基づいてつくられた宗教美術。原始的な宗教であった神道は、仏教の影響を受けると8世紀ごろからしだいに社殿を設置し、礼拝対象として神像の造立が始まる。そして中世に入ると、本地垂迹(ほんじすいじゃく)説を背景に、神仏習合した法儀の場で使用するために、多くの神道曼荼羅(まんだら)などが制作されてくる。また民衆的な信仰の色彩が濃い神社では、懸仏(かけぼとけ)や御正体(みしょうたい)などを施入することも盛んとなってきた。そうした造形資料群を神道美術とよび、日本の宗教美術における特色をもった一つの類型として考えることができる。[景山春樹]

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