今井氏系譜(称念寺文書、以下断りのない限り同文書)および称念寺由緒之覚(龍谷大学蔵)によると、開基の河瀬兵部丞富綱はもと近江国
「猫寺」の名で親しまれる。浄土宗。本空山無量寿院と号し、本尊は阿弥陀如来。寺伝によれば、慶長一一年(一六〇六)称念の遺風を慕う行阿が、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
…義貞は閏7月2日,同寺衆徒のこもる藤島城を攻めるため出撃したが,灯明寺畷(とうみようじなわて)で高経の部将細川出羽守らと遭遇し,矢傷を負ってたおれ,自害した。高経は義貞の遺骸を往生院(坂井郡丸岡町の称念寺)に葬り,首級を京都に送ったという。この義貞の討死は南朝方にとって大打撃であった。…
…白山を開いた泰澄の開創という豊原寺は,中世には多数の僧兵を擁し,〈豊原三千坊〉と称された大寺であったが廃寺となった。称念寺は中世,越前における時宗布教の中心道場だったところで,絹本著色他阿上人真教像(重要文化財)などを蔵し,境内には新田義貞の墓がある。義貞は1338年(延元3∥暦応1)灯明寺畷(とうみようじなわて)(福井市)で自害したのち,ここに葬られたという。…
…環濠集落,寺内町(じないちよう),町人住宅(町屋(まちや))街の伝統を伝え,その歴史的町並みが有名である。今井町は16世紀半ば(天文年代)に大坂本願寺の兵部卿法印豊寿が南大和の中心的宿場町八木の西方の今井庄に一向宗道場として今井御坊(称念寺)を建立,門徒の浪人や商人らを集めて寺内町を開いた。町域は4町四方,外周には水濠をめぐらして要塞化した。…
※「称念寺」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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