( 1 )「蝮」の名称は「本草和名」「観智院本名義抄」「十巻本和名抄」などにみえる「ハミ」が古い。「ハミ」は蛇の一般称「ヘミ」と音形が類似するものの、別の語源と考えられる。
( 2 )「クチハミ」は蝮の名称「ハミ」と無毒の蛇の一般称「クチナワ」の「クチ」とが熟合して成立したとみられる。「易林本節用集」には「クチハメ」という異形もあり、「運歩色葉集」には「クチバミ」も挙げるが、おおむね中世末まで第三音節は清音とみられる。
反正天皇の名として、「古事記」に「蝮(たぢひの)水歯別命」とあり、「日本書紀」に「多遅比(タヂヒの)瑞歯別天皇」とあるところから認められる語。また、「延喜式」には、「凡勘籍之徒、或転二蝮部姓一注二丹比部一」という記事がみえる。→たじひ(虎杖)

 (ふく)。〔説文〕十三上に「虫なり」、虫字条に「一に蝮と名づく。
(ふく)。〔説文〕十三上に「虫なり」、虫字条に「一に蝮と名づく。 さ三寸、首大なること擘指(はくし)(親指)の如し。其の臥したる形に象る」という。虫を蝮の象形の字とし、蝮をその形声字とするのは、〔爾雅、釈魚〕に蝮を
さ三寸、首大なること擘指(はくし)(親指)の如し。其の臥したる形に象る」という。虫を蝮の象形の字とし、蝮をその形声字とするのは、〔爾雅、釈魚〕に蝮を (き)とする解をとるものであろう。〔詩、小雅、斯干〕の〔
(き)とする解をとるものであろう。〔詩、小雅、斯干〕の〔 〕に引く〔舎人注〕に、江北では
〕に引く〔舎人注〕に、江北では 、江南では蝮とよぶとあり、方言の異名である。
、江南では蝮とよぶとあり、方言の異名である。 名
名 に云ふ、一名反
に云ふ、一名反 、波美(はみ)。俗に蛇を呼んで片尾(へんび)と爲す
、波美(はみ)。俗に蛇を呼んで片尾(へんび)と爲す は、
は、 ち倍美(へみ)の轉なり。源君以て反
ち倍美(へみ)の轉なり。源君以て反 の字
の字 と爲す
と爲す は、牽強に屬す 〔名義抄〕蝮 一名反
は、牽強に屬す 〔名義抄〕蝮 一名反 。ハミ・ノツチ
。ハミ・ノツチ ▶・蝮鷙▶・蝮蛇▶・蝮
▶・蝮鷙▶・蝮蛇▶・蝮 ▶
▶ 蝮・蛇蝮・毒蝮
蝮・蛇蝮・毒蝮出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報
[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...