デジタル大辞泉 「配」の意味・読み・例文・類語 はい【配】[漢字項目] [音]ハイ(漢) [訓]くばる[学習漢字]3年1 つりあいよく並べる。組み合わせる。「配合・配剤・配色・配列/按配あんばい」2 連れ添う相手。連れ合い。夫婦。「配偶/好配」3 割り当てる。くばる。「配給・配属・配達・配置・配当・配布・配分・配役/欠配・集配・遅配・分配」4 配当。「減配・増配・無配」5 指図が行き渡る。「配下/支配」6 注意を行き届かせる。「配意・配慮/心配」7 罰として遠方に送る。「配所・配流はいる」[名のり]あつ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「配」の意味・読み・例文・類語 はい【配】 〘 名詞 〙① 調和のとれるように組み合わせること。また、そのもの。[初出の実例]「義以為レ配、礼以為レ輔」(出典:童子問(1707)上)[その他の文献]〔詩経‐大雅・皇矣〕② 相手。特に、結婚の相手。配偶者。[初出の実例]「収入百五十円以上ある学者若くは官吏の配たるを望む」(出典:社会百面相(1902)〈内田魯庵〉女学者)③ 和船の水押(みよし)の取付角度を表わす船大工の語。[初出の実例]「龍頭はい之事 但中棚付とめより下は九寸弐分開にして」(出典:川船荷方伊勢船秘書(1708))④ 和船の船尾戸立取付の傾斜を示すために用いる船大工の規矩術の語。方式は棚板の開きとほぼ同様。〔大和形船製造寸法書(1902)〕 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「配」の読み・字形・画数・意味 配常用漢字 10画 [字音] ハイ[字訓] あう・めあわす・くばる[説文解字] [甲骨文] [金文] [字形] 会意(酉)(ゆう)+己。は酒の形。己は(はん)が正形で、人の坐する形。酒の前に坐して配膳に即(つ)く意。(即)は(き)(食器)の前に人の坐する形である。〔説文〕十四下に「酒の色なり」とし、字を己(き)声とするが、声義ともに異なる。金文の〔毛公鼎〕に「皇天弘(おほ)いに厥(そ)のに厭(あ)き(厭足し)、我がに配す」とは、天命にあたり、天意を承けることで、〔詩、大雅、文王〕にも「永く言(ここ)に命に配し 自ら多を求む」の句がある。それより匹配の意となり、また分配・配属のように用いる。[訓義]1. あう、あたる。2. たぐう、つれそう、めあわす。3. くばる、わりあてる。4. わりつける、したがえる。5. ながす、遠方へながす、しまながし、流刑。[古辞書の訓]〔名義抄〕配 タグヒ・アツ・クハシ 〔立〕配 ムカフ・アツ・トモガラ・アハス・ヨル・カハス・ワヅカ〔字鏡集〕配 ムカフ・アハス・マツ・ワヅカ・タグヒ・カタシ・トモガラ・ナラス・アツ[語系]配phui、妃phiuiは声近く、配を人倫の上に及ぼすと妃となる。嫡妃をいう。また匹phiet、phiei、比・妣pieiも声義近く、みな配匹の意に用いる。[熟語]配意▶・配下▶・配嫁▶・配擬▶・配御▶・配享▶・配▶・配偶▶・配▶・配軍▶・配合▶・配祭▶・配祀▶・配弐▶・配主▶・配所▶・配食▶・配奏▶・配属▶・配置▶・配帝▶・配天▶・配当▶・配島▶・配備▶・配匹▶・配布▶・配兵▶・配辺▶・配防▶・配没▶・配命▶・配律▶・配流▶・配隷▶・配列▶[下接語]科配・嘉配・賢配・元配・交配・高配・婚配・差配・采配・支配・心配・匹配・分配・流配 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報