(読み)キャク

デジタル大辞泉 「脚」の意味・読み・例文・類語

きゃく【脚】[漢字項目]

常用漢字] [音]キャク(漢) キャ(唐) カク(呉) [訓]あし
〈キャク〉
ひざから下の足。転じて、足全体。「脚下脚部脚力健脚双脚馬脚飛脚
ある範囲の下側。「脚韻脚注山脚
支えとなるもの。物事の根拠。「三脚橋脚失脚立脚
漢字の組み立てで、下部に付く部分。「偏旁冠脚へんぼうかんきゃく
芝居のための下書き。「脚色脚本
〈キャ〉あし。「脚立きゃたつ脚絆きゃはん行脚あんぎゃ
〈あし〉「雨脚日脚船脚
難読鴨脚樹いちょう脚気かっけ

きゃく【脚】

[名]「あし(脚)2㋑」に同じ。「偏旁冠へんぼうかん
[接尾]助数詞。机・椅子いすなど、あしのついた道具を数えるのに用いる。「机5

きゃ【脚】[漢字項目]

きゃく

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「脚」の意味・読み・例文・類語

きゃく【脚・

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. あし。人間その他動物の場合にも、また、いろいろな道具類の場合にもいう。
      1. [初出の実例]「非常の勇力あるに非ざれば知らずして流れ識らずして靡き、動もすれば其脚を失するの恐ある可し」(出典:学問のすゝめ(1872‐76)〈福沢諭吉〉五)
    2. 昔、調庸の税を運送する脚夫運脚
  2. [ 2 ] 〘 接尾語 〙 机、椅子などあしのついた道具を数えるのに用いる。
    1. [初出の実例]「八足案四脚。〈略〉輿籠三脚」(出典:延喜式(927)一)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「脚」の読み・字形・画数・意味


常用漢字 11画

(異体字)
13画

[字音] キャク
[字訓] あし

[説文解字]

[字形] 形声
声符は却(きゃく)。却に却去の意がある。〔説文四下正字とし、「脛(すね)なり」と訓する。脚は屈曲する膝をも含めて、足の全体をいい、すべて上体の部分を支える柱状の部分をいう。

[訓義]
1. あし、はぎ、すね。
2. 下体の部分、山のふもと、器物のあし。

[古辞書の訓]
名義抄〕脚 アシ・タスク・モト・フモト・カチ・アシトテヒク 〔立〕脚 アシ・ハギ

[熟語]
脚気・脚下・脚価脚踝脚骭・脚脛脚棍・脚跟・脚指・脚趾・脚疾・脚渋・脚掌・脚色・脚跡・脚銭・脚底・脚肚・脚湯・脚頭・脚踏・脚婆・脚板・脚布・脚歩・脚・脚本・脚面・脚鐐・脚力・脚炉・脚腕
[下接語]
行脚・韻脚・雨脚・雲脚・曳脚・鴨脚・企脚・橋脚・曲脚・筋脚・健脚・股脚・跨脚・後脚・根脚・三脚・山脚・失脚・垂脚・酔脚・赤脚・折脚・船脚・前脚・双脚・促脚・注脚・長脚・日脚・跛脚・馬脚・飛脚・脚・撫脚・風脚・毛脚・立脚・輦脚・老脚

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内のの言及

【足∥肢】より

…動物体の一部が突出して体を支え移動させる働きをする構造物は,一般に〈あし〉と呼ばれ,足・脚・肢の字が用いられるが,その区別は慣用的なものである。足と呼びうる特別な部分がなくても移動する動物は数多くあり(傘運動をするクラゲ類や蠕動(ぜんどう)運動をするミミズ類など),また足と同じような構造でも形・働きの違いから足と呼ばれないものも多い(節足動物の多くの付属肢など)。…

【褶曲】より


[単一の褶曲に関する術語]
 単一の褶曲断面において,褶曲面の曲率が最大になる点をヒンジhingeといい,ヒンジを結んでできる線をヒンジ線または褶曲軸という(図2)。ヒンジの両側の曲率の小さい部分を翼または脚といい,曲率0の点を変曲点という。一つの褶曲を構成する複数の褶曲面のヒンジ線をすべて含む面を褶曲軸面(ヒンジ面)ないし単に軸面と呼ぶ。…

【着陸装置】より

…航空機が地上にあるときその脚になる部分で,降着装置ともいう。離着陸の際に滑走しなければならない飛行機では車輪式が多いが,ヘリコプターやグライダーではそりを利用したそり式着陸装置もよく見られ,また雪上ではスキーが用いられることもあり,水上機には舟形をした浮きのフロートfloatが使われる。…

【飛行機】より

… こうしてライト兄弟は,自作第1号飛行機フライヤー1号の飛行に十分自信をもっていたに違いない。1903年12月17日,ノース・カロライナ州キティホークで行われた第1回のテスト飛行では,離陸すると思われる地点にカメラを三脚で据えつけ,シャッターを押す人員を待機させていた。かくして人類最初の動力飛行という世紀の瞬間はみごとにカメラにとらえられた。…

※「脚」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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