デジタル大辞泉
「謂れ」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
いわ‐れ いは‥【謂れ】
〘名〙 (動詞「いう(言)」の未然形に、受身の助動詞「る」の連用形が付いたものの
名詞化)
① 物事について一般に言われていること。ものごとの意味。特に、物事の
もととなる根拠。因縁。理由。
※
山家集(12C後)上「花見ればそのいはれとはなけれども心の
うちぞ苦しかりける」
※
多情多恨(1896)〈
尾崎紅葉〉前「嫌ひにも二様
(ふたとほり)あるよ。第一が〈略〉第二は理由
(イハレ)が有って嫌ふのだ」
② ものごとの由緒、由来として言われていること。
※
御伽草子・
物くさ太郎(室町末)「それいはれあり、男は
三度(みたび)の
晴業(はれわざ)に心つく、元服して魂つく、妻を具して魂付く、官をして魂つく」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報