しゅん
しゅん / 旬
魚貝類、野菜類、キノコ類、海藻などの味が最高潮で、数量も多く出回るときのものを「しゅん」という。しゅんは、夏のアユ、冬のマグロというように、ものによってそれぞれの時期がある。カツオのような回遊魚は鹿児島では1月、伊豆・相模(さがみ)では初夏のころとなる。キノコ類は秋にしゅんのものが多い。海のカキは冬にしゅんとなるものが大半であるが、北陸方面の海には種類の違うものがあって、夏ガキを賞味できる。
[多田鉄之助]
出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例
しゅん
〘
副〙 (多く「と」を伴って用いる) 元気をなくし、しょげてしまうさまを表わす語。
※記念碑(1955)〈
堀田善衛〉「海軍は艦隊をなくして、しゅん、としている」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
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