ひやり(読み)ヒヤリ

デジタル大辞泉 「ひやり」の意味・読み・例文・類語

ひやり

[副]
急に冷たさを感じるさま。「風がひやりと頰に触れた」
突然の出来事に驚きや恐怖を感じるさま。「ぶつかるかと一瞬ひやりとした」
[類語](1冷たい冷やっこい冷ややか冷涼寒冷凜冽りんれつ清冷清冽冷え冷えひんやり身を切るようきんきん冷や冷や冷や冷温清涼/(2総毛立つ背筋が寒くなるぞっとする肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやっと冷や汗冷汗三斗寒心慄然ぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとぎくりとどきりとびくりわなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくびくびくぴくぴくぴくり

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精選版 日本国語大辞典 「ひやり」の意味・読み・例文・類語

ひやり

〘副〙 (多く「と」を伴って用いる)
① つめたさを急に感じるさま。
※玉塵抄(1563)一九「夏ひやりとすずしうあらう為ぞ。その上にふすぞ」
② 突然の出来事に驚いたり恐怖感を抱いたりするさま。
浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉三「今打たうと振上げた拳の下に立ったやうに、文三はひやりとして」
態度などが冷淡であるさま。
湯島詣(1899)〈泉鏡花〉一〇「ひやりと応へて『何だってね』」

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