びくびく(読み)ビクビク

デジタル大辞泉 「びくびく」の意味・読み・例文・類語

びく‐びく

[副](スル)
絶えず恐れや不安を感じて落ち着かないでいるさま。「いつもびくびく(と)している」
身体一部が細かく震え動くさま。「手がびくびく(と)震える」
[類語](1不安考え事思案物思い心配気疲れ気苦労心痛心労懸念恐れ憂慮取り越し苦労杞憂悲観恐れる危惧きぐ危懼きく疑懼ぎく胸騒ぎ気がかり心がかり不安心心細い心許こころもとない憂い気遣いわずら怖い危なっかしいおぼつかない頼り無いおののく動揺心騒ぎ煩慮憂惧ゆうぐ憂懼ゆうく憂い事気遣わしい痛心鬼胎ひやひやはらはらどきどき案ずる気が気でないそぞろ足が地につかない気が揉める居ても立ってもいられない矢も盾もたまらない居たたまれない生きた心地もしない気になる気に病む恐る恐るこわごわおっかなびっくりおじおじおずおずおどおど恐れるこわがるおくするおびえるびくつくおじるおじける恐怖する恐れをなす悪びれるうろうろうろちょろどぎまぎおたおたまごまごどぎどぎそわそわもじもじぐじぐじぐずぐずいじいじ因循くよくようじうじちゃかちゃかそそくさあたふたうそうそふらふらよたよたもぞもぞちょこまかふわふわせかせかきょときょとこせこせぐらぐらせわしい倉皇せっかちあくせく気ぜわしい軽佻浮薄浮薄闇雲やみくも性急右往左往軽挙妄動後先なしうわずるうわつくうろたえる/(2わなわながたがたがくがくぶるぶるひくひくぴくぴくびくりぴくりぎっくりどきんどきどきどきっとはらはらあっとはっとぎょっとぎくりとどきりとひやり総毛立つ背筋が寒くなるぞっとする肌に粟を生じる身の毛がよだつ鳥肌が立つひやっと冷や汗冷汗三斗寒心慄然

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精選版 日本国語大辞典 「びくびく」の意味・読み・例文・類語

びく‐びく

  1. [ 1 ] 〘 副詞 〙 ( 「と」を伴って用いることもある )
    1. 体や体の一部などがこまかくふるえ動くさまを表わす語。〔名語記(1275)〕
      1. [初出の実例]「畢逋と云は、鴉尾をびくびくと飛てするなりぞ」(出典:京大本湯山聯句鈔(1504))
    2. 不安や恐怖などのために絶えずおびえ恐れるさまを表わす語。びくりびくり。
      1. [初出の実例]「門の戸のなるたびに、女房びくびくして」(出典:浮世草子・世間胸算用(1692)三)
  2. [ 2 ] 〘 形容動詞ナリ活用 〙 [ 一 ]に同じ。
    1. [初出の実例]「ウロウロしてゐる百姓達はビクビクに、一日一日を送って行かなければならなかった」(出典:防雪林(1928)〈小林多喜二〉九)

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