エントロピー(情報)(読み)エントロピー

百科事典マイペディア 「エントロピー(情報)」の意味・わかりやすい解説

エントロピー(情報)【エントロピー】

シャノンが導入した〈あいまいさ〉を表す情報量尺度。ある情報が与えられ,それを解釈するとき,可能な答えが確率的に等しい重さでN通りあり,どれが正しい答えかわからない場合,その答えを確定させるに必要な情報量はlog2N=Sビットで評価される。したがって確定する以前には情報を受信する側ではSビットの不足があったわけである。この場合,受信前は後に比べてSビットだけエントロピーが多かったという。ゆえにエントロピーの増減は〈あいまいさ〉や〈乱雑度〉の増減を意味する。確率的な考え方や数学的な取扱いからみて,熱力学のエントロピーと密接な関係がある。
→関連項目熱力学の法則

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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