ビクトリア[女王](読み)ビクトリア

百科事典マイペディア 「ビクトリア[女王]」の意味・わかりやすい解説

ビクトリア[女王]【ビクトリア】

英国女王(在位1837年―1901年)。ジョージ3世の孫。18歳で即位した。首相メルバーンから君主としての教育を受け,夫アルバート公の豊かな教養と賢明な助言を受けて,国民の敬愛を集め,王室の地位を高めた。1861年夫の死後しばらく隠遁生活に入ったが,政治への関心は失わなかった。1877年インド皇帝の称号を受けた。その64年の治世は,英国王中最長であり,国内では自由主義的諸改革が行われ,自由・保守両党にグラッドストンディズレーリ両雄が並び立って,二党対立の古典的な議会政治が展開した。また産業が発達し,対外的には帝国主義政策に基づく市場獲得が進み,英国の最盛期であった。
→関連項目アルバートイギリスエディンバラ公エドワード[7世]オールド・ビックタービニア号ビクトリア・アンド・アルバート博物館ビクトリア時代ビクトリア十字勲章メルバーン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android