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マグマ マグマ magma

翻訳|magma

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

マグマ
マグマ
magma

地下で高温のため溶融状態にある岩石物質の総称。岩漿ともいう。火山作用によって地表に噴出すれば火山の溶岩となり,地下で固結すると種々の火成岩となる。比較的浅い地下にあるマグマは 1300~650℃で,比重が 2.8~2.3の範囲にあるものが多いと考えられる。

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知恵蔵2015の解説

マグマ

地下の岩石が融解して生じる高温の液体。それが地表から噴出するのが噴火。マグマが液体状態のまま火口から噴出したものが溶岩。マグマの大部分はケイ酸塩溶融物で、主な構成元素は、酸素、ケイ素アルミニウムマグネシウム、鉄、ナトリウムカリウム。ケイ素の量は、マグマの流動性や、噴火のタイプを左右する。ケイ素が少なく流動性の高いものが玄武岩質マグマで、主に溶岩流として噴出する。以下、含有量が増えるにつれ、安山岩質マグマ、デイサイト質マグマ、流紋岩質マグマと呼称が変わり、流動性が悪くなり、爆発性が高まる。火口からの噴出温度は、玄武岩質が1200℃前後、流紋岩質が900℃前後。マグマの起源は、上部マントルの深さ100km付近かそれ以浅にあり、マントル物質の上昇流の中で、減圧融解により岩石が部分的に溶け、形成されるとみられる。形成直後のマグマはおそらく玄武岩質で、それが上昇する過程で、条件によって鉱物結晶が析出し(結晶分化作用)、また地殻物質と反応して、ケイ素の量が増えていく。

(井田喜明 東京大学名誉教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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デジタル大辞泉の解説

マグマ(magma)

地下に存在する高温で溶融状態の物質。冷却・固結すれば火成岩になる。岩漿(がんしょう)。
積もり積もった不平不満。また、危険な要素や動き。「若手議員から執行部に対する―が噴き出す」「金利上昇という―がたまりつつある」

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百科事典マイペディアの解説

マグマ

岩漿(がんしょう)とも。地下深所で岩石が溶融してできる高温のケイ酸塩溶融体。地殻上層または地表にのぼって固結すれば火成岩となる。マグマの種類は火成岩の種類(化学的にみた)だけあるわけだが,もともとは玄武岩質マグマしかなく,他はその分化でできるとする説が長く支配した。

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岩石学辞典の解説

マグマ

岩漿

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デジタル大辞泉プラスの解説

マグマ

2007~09年に横浜、大阪、名古屋などで開催されていたロックイベント

マグマ

東宝特撮映画『妖星ゴラス』(1962)に登場する怪獣。南極大陸の氷の下にいたセイウチに似た巨大怪獣。全長50メートル

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世界大百科事典 第2版の解説

マグマ【magma】

地下深部で発生する高温の溶融物質で,冷却し固結すると火成岩を生じる。岩漿(がんしよう)とも呼ばれるが,最近はこの語はあまり使われない。マグマは本来液体のみを意味するが,実際には結晶や分離したガスなどを少量含んでいるものもマグマと呼んでいる。マグマが地表に流出したもの,およびそれが固結したものを溶岩という。
[マグマの性質]
 マグマの大部分はケイ酸塩溶融物で,主成分元素はO,Si,Al,Mg,Fe,Ca,Na,K,Tiなどで,揮発性成分として,H2O,CO2,S,Fなどを含んでいる。

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大辞林 第三版の解説

マグマ【magma】

地下に生じる高温・溶融状態の造岩物質。冷却・固結すると,種々の火成岩となる。岩漿がんしよう

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

マグマ
まぐま
magma

岩漿(がんしょう)ともいう。地下(地球あるいは惑星の内部など)で形成された高温で溶融状態の岩石質物体。これが冷却固結してできたのが火成岩である。また、これが地上に噴出して形成されたものが火山である。マグマは液状の溶融体のみをさし、結晶を多量に含んだものは別の名称でよぼうという考え方もある。しかし、現実には純粋に液状のものとして地下から上昇してくるとは限らず、また冷却の過程で結晶が増加していくので、結晶を含めて広義で用いることが多い。このほか、「地下で発生した高温の流動性物体」という説明も可能である。デイサイト(石英安山岩)質の場合のように、ほとんど固体に近いような状態で地上に押し上げられてくる場合があるが、これもマグマとよぶことがある。[矢島敏彦]

組成

マグマの中にはほとんどあらゆる元素が含まれているが、そのなかでも多いものは酸素、ケイ素、アルミニウム、鉄、マグネシウム、カルシウム、ナトリウム、カリウム、リン、マンガン、水素などである。火山岩ではマグマが急冷してできたチルドマージンchilled margin(急冷周縁相)がマグマの組成を示すものと考えられている。マグマの中に含まれていた水分、二酸化炭素その他の揮発性成分は大部分空中あるいは周囲に放出される。そこで、岩石の分析値はそのままマグマの化学組成を示すものではない。逃げ去った揮発性成分を推定して元の組成を復原しなければならない。
 揮発性成分としては炭素、硫黄(いおう)、フッ素、塩素などが含まれる。地域によっては、炭酸塩を主成分とするマグマ、硫化物を多量に含むマグマなどがある。地上に噴出するマグマの種類はさまざまであるが、地下で最初に発生するマグマの種類は限られていると考えられており、この親マグマのことを本源マグマとよぶ。おもな本源マグマは玄武岩質マグマ、花崗岩(かこうがん)質マグマであるが、このほかにも安山岩質マグマもあり、さらに、玄武岩質マグマにもソレアイト質のもの、アルカリ質のものなど、いくつかの系統があると推定されている。先カンブリア時代には超塩基性マグマも存在したらしい。[矢島敏彦]

発生および活動

地下浅所でのマグマの温度はおおよそ650~1300℃の間である。マグマは地殻下部からマントル上部(地下数十~数百キロメートル)の深さで発生する。この深さの位置に地震波の速度が周辺より遅くなるところ(低速度層)があって、これがマグマ発生帯であるとされている。地下の温度の上昇とか、圧力の減少などによって部分溶融がおこりマグマが発生し、それが集まると、マグマの密度は周辺の岩石の密度よりわずかに低いので、浮力によって徐々に上方に向かって移動してゆくことになる。周囲の岩石の密度と同じところまでくると、マグマ溜(だま)りをつくる。マグマ溜りには地表近く(火山直下)に位置するものから、かなりの深所に位置するものまで、いくつかの種類のものがあるらしい。マグマ溜りの中で結晶化が進むと、未固結の部分の水などの揮発性成分の圧力が高くなり、ふたたび地上にマグマを押し上げようとする力が働く。マグマ溜り付近に働く広域的圧力(プレートを押す力)はマグマ上昇の引き金となる。マグマがさらに上昇して周辺の圧力が低下すると、揮発性成分が飽和して気相として分離して発泡することになる。マグマが発泡をおこすと体積が増大し、それが急激におこると噴火作用となる。マグマ発生のより巨視的原因としては、マントル内の圧力解放とマントル対流の上昇、マントル沈み込みの際の粘性摩擦熱、ホットスポットhot spotなどの熱源が考えられている。[矢島敏彦]
『久城育夫・荒牧重雄編『岩波講座 地球科学3 地球の物質科学』(1978・岩波書店) ▽横山泉・荒牧重雄・中村一明編『岩波講座 地球科学7 火山』(1979・岩波書店)』

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世界大百科事典内のマグマの言及

【温泉】より

…草津3万4240l/min,別府2万2200l/min,箱根1万8474l/min,熱海1万6290l/min,蔵王1万5000l/min,登別1万0390l/minなどが日本の湧出量の大きい温泉地である。プレート生産地帯ではマグマの生産量がプレート沈み込み地帯の数倍に達しているので,降水量や地質条件に恵まれていると大きな温泉湧出量を示すことになる。その好例がアイスランドである。…

【火成岩】より

…火成岩とは地下深部で発生するマグマが地表に噴出したり,あるいは地殻中に貫入し,冷却・固結して生じた岩石の総称である。マグマが地表に噴出して生じた火成岩を噴出岩または火山岩と呼ぶ。…

【火成作用】より

…マグマの発生からその上昇,冷却・固結にいたる間に,マグマによってひきおこされる現象の総称。火成作用は火山作用volcanismと深成作用plutonismに大別される。…

【結晶分化作用】より

…晶出分化作用ともいう。化学組成の均一なマグマから化学組成の異なる種々の火成岩が生ずることをマグマの分化と呼ぶ。特に,結晶作用によって,もとのマグマとは異なる化学組成の岩石が生ずることを結晶分化作用という。…

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