モザイク(工芸)(読み)モザイク

百科事典マイペディアの解説

モザイク(工芸)【モザイク】

いろいろな色彩の石(おもに大理石),ガラス,貝殻などの細片を膠(にかわ)で接着して特定の図柄を描く芸術。家具,工芸品等に施した例もあるが,普通建物内部の壁面,床などの装飾に用いる。モザイクに類するものはすでに前4000年ころのメソポタミアにみえるが,前4世紀ころのギリシアに自然の小石を利用したものが現れた。その後ヘレニズム諸都市で発達,材料を方形に切ることが行われ始め,これを受けてローマでも盛んに作られるようになり,イタリアのポンペイに当時の作例が多い。モザイクが最も広く行われたのはビザンティン時代で,従来床に施されていたものが壁面,天井にも行われた。代表例としてはラベンナのサン・ビターレ教会があり,最盛期の例としてはコンスタンティノープルのハギア・ソフィアのものが名高い。13世紀以後の壁面モザイクは次第に壁画にとって代わられたが,現在でも建築物の内部装飾にしばしば用いられている。
→関連項目サンタ・マリア・マッジョーレ聖堂ポンペイ

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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