住吉(読み)すみよし

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

住吉(大阪市)
すみよし

大阪市の南西部、住吉区と一部住之江区にわたる一帯の地。上町(うえまち)台地の南部を占め、南麓(なんろく)は古代、入り江をなし、大和(やまと)への門戸として知られていた。記紀や『摂津国風土記(ふどき)』逸文にもみえる地名で、当初は「須美乃叡(すみのえ)」と訓じていたが、平安中期の『和名抄(わみょうしょう)』では「須三与之(すみよし)」と訓じ、以来「すみよし」と称している。台地の南端に鎮座する住吉大社は、底筒男命(そこつつのおのみこと)、中筒男命(なかつつのおのみこと)、表筒男命(うわつつのおのみこと)と後に神功(じんぐう)皇后を合祀(ごうし)した四柱の本殿(国宝)をもつ名社であり、国家鎮護・航海守護の神、また和歌の神として、平安時代以来、朝廷をはじめ貴族、武家、庶民の信仰が厚く、「住吉詣(もう)で」で栄えた。南北朝時代には、南朝の拠点として後村上(ごむらかみ)天皇の行在所(あんざいしょ)ともなった。
 現在の住吉区は、1925年(大正14)設定の区域から、1974年(昭和49)住之江区を分区した地域で、台地部を占め、南海電気鉄道(本線・高野線)、阪堺電気軌道、地下鉄御堂筋(みどうすじ)線、JR阪和線が通じ、沿線一帯は市の代表的住宅地をなし、南部には大阪市立大学がある。[位野木壽一]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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