デジタル大辞泉
「供」の意味・読み・例文・類語
とも【供/▽伴】
《「共」と同語源》
1 人の後ろにつき従って行くこと。また、主人に仕え、つき従う人。従者。「―を引き連れる」→御供
2 (ふつう「トモ」と書く)能の役柄で、ツレのうち、太刀持ち・従者などの軽い役をいう。
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きょう‐・する【供】
〘他サ変〙 きょう・す 〘他サ変〙
① そなえる。ささげる。たてまつる。きょうず。
※九冊本宝物集(1179頃)六「栄好があたる所の
日食、四分也。
一分を
三宝に供し、一分をば八旬の母にあて、一分を
童子にあてたりき」
② さし出す。提供する。きょうず。
※思出の記(1900‐01)〈
徳富蘆花〉二「
彼女は
筍飯を製へて、飢へて倒れんとする
僕等に供するのである」
③ 用に立つように整える。役立てる。用いる。きょうず。
※三体詩素隠抄(1622)三「
世利を不
レ貪、山菓を取りて、朝夕供せらるるぞ」
※
西国立志編(1870‐71)〈中村正直訳〉二「この機器未だ実用に供するに足らず」
くう‐・ず【供】
〘他サ変〙 (「ぐうず」とも)
※米沢本沙石集(1283)一「
生類を神に供
(クウ)する不審之事」
② (ささげる意から) 向ける。
※
太平記(14C後)三九「眸
(まなじり)を
千里に供
(クウ)じ首を
四山に廻」
ぐ【供】
〘名〙 (「く」とも) そなえもの。供物。ぐう。
※観智院本三宝絵(984)下「すべて天竺震旦我国の
諸道の祖師達をも供をそなへて同くたてまつる」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報