自明(読み)じめい

精選版 日本国語大辞典 「自明」の意味・読み・例文・類語

じ‐めい【自明】

〘名〙
① (形動) おのずからあきらかなこと。他の証明がなくても、それ自身ですでに明らかなこと。また、そのさま。
※囚はれたる文芸(1906)〈島村抱月一四「愛といふ一語、枝葉の解釈は幾ばくあらんも、其の根本的意義は殆んど自明なり。直覚なり」
② (━する) 自身で明らかにすること。〔漢書五行志

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デジタル大辞泉 「自明」の意味・読み・例文・類語

じ‐めい【自明】

[名・形動]特に証明などをしなくても、明らかであること。わかりきっていること。また、そのさま。「自明の理」「選挙の結果は自明だ」
[類語]一目瞭然判然歴然はっきり明瞭明快平明簡明明晰明白明明白白端的くっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やかめっきり浮き彫りクリア鮮明分明顕著顕然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん画然かくぜん截然せつぜん明確明解彷彿鮮烈火を見るよりも明らか手に取るようたなごころを指すまがう方ない隠れもない目に見える言わずと知れたまぎれもない見るから無論勿論もちろん当然当たり前もっとも自然至当元よりご無理ごもっと灼然しゃくぜんまさしくまさに必至疑いなく然るべきすべからく言うまでもない言うに及ばず言えば更なり言わずもがな言うもおろか言をたない論をたない論無し推して知るべし無理もない無理からぬもありなん理の当然必然妥当自明の理それもそのはずもっともっとも至極もっとも千万うべなるかなむべなるかな合点唯唯諾諾首肯うべなう賛成賛同果たして果たせるかな更にも言わず至極のみならず言わずと知れた紛れもない違いないくっきり諸手もろてを挙げる

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「自明」の解説

自明 じめい

1784-1826 江戸時代後期の俳人
天明4年生まれ。加賀(石川県)河北郡高松の米穀商。成田蒼虬(そうきゅう)の門人。文政9年11月12日死去。43歳。姓は羽田通称は助左衛門。別号に白羽堂,三夜亭。

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普及版 字通 「自明」の読み・字形・画数・意味

【自明】じめい

自然に明白。

字通「自」の項目を見る

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