掌を指す(読み)タナゴコロヲサス

デジタル大辞泉 「掌を指す」の意味・読み・例文・類語


しょう・す

たなごころをさす

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精選版 日本国語大辞典 「掌を指す」の意味・読み・例文・類語

たなごころ【掌】 を 指(さ)

  1. ( 掌中にあるものをさすように )
  2. 物事がきわめて明白で、かつ正確であることのたとえ。たなそこをさす。
    1. [初出の実例]「怕呼無為、澹然減事。然後始学、不掌」(出典三教指帰(797頃)中)
    2. [その他の文献]〔論語‐八佾〕
  3. きわめて容易であることのたとえ。
    1. [初出の実例]「天下のこと掌をさしておこなひやすかりき」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)

しょう【掌】 を 指(さ)

  1. てのひらを指でさし示す。転じて、物事が非常に明らかであることのたとえ。〔論語八佾

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故事成語を知る辞典 「掌を指す」の解説

掌を指す

細かいことまで正確に知っていることのたとえ。

[使用例] 千代子は、きっと源三郎のどんな小さな癖も、身体隅々特徴も、掌を指す様に知り尽していることでしょう[江戸川乱歩パノラマ島綺譚|1926~27]

[由来] 「論語はちいつ」に見えるエピソードから。王が祖先のために行うある祭りについて質問されたとき、孔子は、「それを知っている人がいたら、その人は天下のことについても、ここで示すようによく知っているだろうね」と言いながら、「の掌を指す(自分の手のひらを指した)」ということです。

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