掌を指す(読み)タナゴコロヲサス

デジタル大辞泉 「掌を指す」の意味・読み・例文・類語

たなごころ

物事がきわめて明白で疑問余地もないことのたとえ。
[類語]明瞭明快平明簡明明晰明白明明白白端的はっきりくっきりありありまざまざしか明らかきわやか定かさやか鮮やか浮き彫りクリア鮮明分明顕著顕然歴然歴歴瞭然りょうぜん亮然りょうぜん判然画然かくぜん截然せつぜん明確明解自明彷彿鮮烈一目瞭然火を見るよりも明らか手に取るようまがう方ない隠れもない目に見える言わずと知れたまぎれもない見るから

しょう・す

たなごころをさす

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精選版 日本国語大辞典 「掌を指す」の意味・読み・例文・類語

たなごころ【掌】 を 指(さ)

  1. ( 掌中にあるものをさすように )
  2. 物事がきわめて明白で、かつ正確であることのたとえ。たなそこをさす。
    1. [初出の実例]「怕呼無為、澹然減事。然後始学、不掌」(出典三教指帰(797頃)中)
    2. [その他の文献]〔論語‐八佾〕
  3. きわめて容易であることのたとえ。
    1. [初出の実例]「天下のこと掌をさしておこなひやすかりき」(出典:神皇正統記(1339‐43)下)

しょう【掌】 を 指(さ)

  1. てのひらを指でさし示す。転じて、物事が非常に明らかであることのたとえ。〔論語八佾

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故事成語を知る辞典 「掌を指す」の解説

掌を指す

細かいことまで正確に知っていることのたとえ。

[使用例] 千代子は、きっと源三郎のどんな小さな癖も、身体隅々特徴も、掌を指す様に知り尽していることでしょう[江戸川乱歩パノラマ島綺譚|1926~27]

[由来] 「論語はちいつ」に見えるエピソードから。王が祖先のために行うある祭りについて質問されたとき、孔子は、「それを知っている人がいたら、その人は天下のことについても、ここで示すようによく知っているだろうね」と言いながら、「の掌を指す(自分の手のひらを指した)」ということです。

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