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 エン

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デジタル大辞泉の解説

えん【垣】[漢字項目]

常用漢字] [音]エン(ヱン)(漢) [訓]かき
〈エン〉かき。かきね。「垣下(えんが)/牆垣(しょうえん)」
〈かき(がき)〉「垣根石垣歌垣柴垣竹垣玉垣人垣
[難読]透垣(すいがい)

かき【垣/×牆/×籬】

家や庭の区画を限るための囲いや仕切り。竹や木で作ることが多い。垣根。
間を隔てるもの。「心に―を巡らす」

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百科事典マイペディアの解説

垣【かき】

住宅,地域などを囲ったり区切ったりする仕切。材料により石垣,生垣(いけがき),竹垣などがある。竹は入手が容易で細工しやすいので,四目(よつめ)垣建仁寺垣,網代(あじろ)垣など多く作られる。
→関連項目

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世界大百科事典 第2版の解説

かき【垣】

建物や敷地などの周囲を囲むように作られた工作物や植栽で,材料,形式によって多くの種類がある。塀もほぼ同じ意味で使われ,築地(ついじ)は築地塀あるいは築垣(ついがき)とも呼ばれた。一般に,板塀や土塀のように表面が連続して平滑な面をなすものを塀,間隙の多いものを垣と呼ぶ傾向がある。柵も垣の一種であるが,角材や丸太をまばらに建てて,横木で連結したものを指して多く使われる。全く同一のものを,場合によって,垣,塀,あるいは柵と呼ぶことも少なくない

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説


かき

宅地や土地、庭園などをくぎるため地上に設けられる工作物。塀では人の侵入を拒否し、見通しは完全に妨げられているのに対し、垣では人が侵入のできる場合が多く、見通しもまたしばしば可能である。塀では木、土、石がおもな材料であるが、垣ではタケ、シバ、ハギ、掘立て柱などを用いる。元来、垣とは、伊勢(いせ)神宮などの神社にみられる玉垣、瑞垣(みずがき)のように聖域の区画を目的としたものだが、室町時代から桃山時代にかけ、現在のように広く一般的に用いられるようになった。[中村 仁]

種類

垣の種類はきわめて多い。その果たす機能で分けると、内垣(庭園内などで地面のくぎりに用いる)、外垣(宅地の外周に設け、境界にする)、袖垣(そでがき)(目隠し、区画などに用いる)の3種類になる。外垣は囲垣(かこいがき)ともいい、高く堅固につくられているが、内垣(仕切り垣とも境垣(さかいがき)ともよばれる)は比較的低い。袖垣は書院造などでは高くて長いが、平屋造では低く簡易につくられている。今日の日本の庭内に用いられている垣は、おおむね、茶庭用に茶匠や庭師が案出したのを受け継いでいる場合が多く、その用途も構造も一様ではない。
 たとえば、袖垣の一つの網代垣(あじろがき)は、柱巻きをハギ、中の網代もハギで編み、高さを約5尺5寸(1尺は約30.3センチメートル)、幅を2尺5寸とする。しかし、片袖菱垣(ひしがき)では、柱巻きはクロモジ、中の菱はクロモジの枝で組む。片袖蓑垣(みのがき)では、クロモジを束ねて結び、下部は角割り四つ目を結ぶ。建物との取り付け柱に皮付きクヌギ丸太を用いることから、数寄屋(すきや)建築の居間や寄付(よりつき)にふさわしいとされている。また、糸捲(いとまき)袖垣は、クロモジの太い枝を親骨として蕨(わらび)縄で巻き付けるもので、高さ4寸5分、幅1尺5寸余を基準とする。
 このほか垣は、種々の材料を用いて構成されている。石材を用いた石垣、樹木を並べ植えた生け垣、およびタケ材を編んだ竹垣に分けられる。石垣は、古くから城壁などとして使われており、長年の風雪にも耐え現存している例もある。生け垣には、刈り込みに適したボケ、ツツジ、サツキ、ジンチョウゲなどの花木や、つる性のバラなどが用いられることが多い。竹垣には、さまざまな形式のものが考案されており、日本独特の情緒を醸し出すのに寄与している。
 竹垣でもっとも有名なのは京都の桂離宮(かつらりきゅう)にみられる桂垣である。これは、ハチクの枝と先のとがった二つ割りとで表裏から組み合わせたもので、外から見て美しいうえ、外側に対する防衛にも役だつ。このため宅地の外周のほか、庭園の周囲や中仕切りなどにも多用される。とくに桂離宮の桂垣は、自然のまま大地から生えたタケを曲げて槍(やり)形にしたものとして珍しい。
 もっとも一般的な竹垣に四つ目垣と建仁寺垣(けんにんじがき)がある。四つ目垣は、柱(スギ丸太)を一定間隔で直立させ、それに横木(胴縁(どうぶち))を当て、そこへ立子(たてこ)(マダケの丸竹)というタケ材を直立させ、棕櫚(しゅろ)縄で結束したもので、胴縁を3段にする三通りから五通りまであるが、三、四通りが一般的である。胴縁の割間(わりま)(間隔)は通常、最上段を1.5、最下段を0.5、その間を1の比率で割り付ける。ほかに、上から1段目と2段目の胴縁間隔を基準に、立子の上部を2.5倍に残した江戸間割、1.5倍に残した京間割もある。
 一方、建仁寺垣は、長い垣に用いられ、四つ目垣よりもはるかに手がこんでいるため、費用は高くつく。両端の留柱(とめばしら)、その中間の間柱(まばしら)に胴縁を4~5段ほど横に留め、マダケを半分に割った幅3センチメートル程度の立子を用い、すきまなく並べる。その上にさらにマダケを半分に割った押縁(おしぶち)を胴縁にあわせ、棕櫚縄で結束する。立子の上部には、タケを半分に割った玉縁(たまぶち)というものを雨よけとしてのせ、結束する。
 このほか、檜垣(ひがき)、鉄砲垣、黒文字垣、大徳寺垣、矢来垣(やらいがき)、光悦垣、龍安寺垣(りょうあんじがき)、銀閣寺垣などがある。[中村 仁]

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世界大百科事典内のの言及

【塀】より

…木,竹,土,石,煉瓦,コンクリートなどを用いて構築し,人や動物の侵入を防ぎ,あるいは見通しを妨げ,ときには防火・防音の役割も果たす。元来は屛の字を用い,蔽(おおい)の意で,門の内または外に目隠しのために建てた垣をいった。また,特に板塀を指すこともあった。…

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