小さな(読み)チイサナ

デジタル大辞泉 「小さな」の意味・読み・例文・類語

ちいさ‐な〔ちひさ‐〕【小さな】

[形動]
容積面積が狭い空間・場所だけを占めるさま。「字の小さな本」⇔大きな
数・量が少ないさま。「小さな音で聞く」⇔大きな
程度が少ないさま。「小さな被害で済む」⇔大きな
規模がわずかであるさま。また、範囲が狭いさま。「小さな集まりに出る」⇔大きな
価値重要性が乏しいさま。「小さな問題」⇔大きな
年少であるさま。「小さな時からの友人」⇔大きな
ちいさい[用法]
[補説]「ちいさな」という連体形だけが用いられる。これを連体詞とする説もあるが、「声の小さな人」のように、述語としても用いられる点が一般の連体詞とは異なる。
[類語]小さいちっちゃいちっぽけ矮小わいしょう寸足らずちんちくりんしょう細かい低い小さめ微小微細細微細密緻密ちみつ細か小振り小形小柄小作り小粒豆粒芥子けし群小最小小規模細細ほそぼそ零細ちんまりこぢんまりちまちまミニ

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精選版 日本国語大辞典 「小さな」の意味・読み・例文・類語

ちいさ‐なちひさ‥【小な】

  1. 〘 連体詞 〙
  2. 体積、容積、面積などが小である。
    1. [初出の実例]「ちいさな納豆百兵衛どのへ遣り」(出典:雑俳・柳多留‐一八(1783))
    2. 「矮小(チヒサ)体躯」(出典夜明け前(1932‐35)〈島崎藤村〉第二部)
  3. 程度、度合などが小である。また、年齢が低い。幼い。
    1. [初出の実例]「四人りのなけき気のちいさな二人り」(出典:雑俳・柳多留‐一一(1776))
    2. 「小(チイ)さな時分から気儘八百に育た物だから」(出典:滑稽本浮世風呂(1809‐13)二)

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