揣摩(読み)シマ

デジタル大辞泉 「揣摩」の意味・読み・例文・類語

し‐ま【×揣摩】

[名](スル)《「揣」「摩」は共におしはかる意》他人の気持ちなどを推量すること。
「内部生活を忖度そんたくしたり―したりするのは」〈有島生れ出づる悩み
[類語]忖度推察拝察高察賢察明察憫察びんさつ推測推量推考端倪たんげい邪推類推酌量了察推認推断推定斟酌しんしゃく憶測配慮揣摩憶測しまおくそく察し心配り気配り心遣い気遣い推し量る酌む酌み取る思い思い勘繰る思いやるおもんぱかる推し当てる心当て気を回す見越す察する感じ取る

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精選版 日本国語大辞典 「揣摩」の意味・読み・例文・類語

し‐ま【揣摩】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「揣」は情をはかる、「摩」は意を推す意 ) 事情を、こうだろうと推測すること。憶測。当て推量。
    1. [初出の実例]「続翠云揣(すい)摩すいの音はなし、しの音也。あれども読つけ也。〈略〉揣摩(すいま)とも揣摩(だま)とも揣摩(シマ)とも揣摩(たむま)ともいづれも通ずべし」(出典四河入海(17C前)二一)
    2. 「然れども目今の現状より之を見れば敢て悉く揣摩の見と云ふ可らざるが如しと云はざる可らず」(出典:将来之日本(1886)〈徳富蘇峰〉四)
    3. [その他の文献]〔戦国策‐秦策上・恵文君〕

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普及版 字通 「揣摩」の読み・字形・画数・意味

【揣摩】しま

人の心を推測して知る。〔戦国策、秦一〕乃ち夜(よる)書を發し、~太陰符の謀を得、~して以て揣を爲す。~年にして揣る。

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