晴れ晴れしい(読み)ハレバレシイ

デジタル大辞泉 「晴れ晴れしい」の意味・読み・例文・類語

はればれ‐し・い【晴れ晴れしい】

[形][文]はればれ・し[シク]
晴れ渡っているさま。すっきりと明るいさま。
「―・い空気篏硝子はめガラスの外に眺めた」〈漱石明暗
心にわずらいなどがなく晴れやかなさま。「―・い笑顔
表立っているさま。改まったさま。
堀川院をば、さるべき事の折、―・しきれうにせさせ給ひ」〈大鏡・基経〉
[派生]はればれしげ[形動]はればれしさ[名]
[類語](1晴朗晴れ晴れうららかうらうらのどか好天晴天春風駘蕩しゅんぷうたいとう明るい/(2朗らか明朗陽気明るい気さく快活楽天的晴れやか気持ちよい快いかい快感快楽心地よい痛快小気味よい爽快快適壮快カンファタブルすがすがしいさわやか清新清爽晴れ晴れさっぱり楽しいうはうはほくほく笑いが止まらない嬉しい喜ばしい欣快きんかい愉快嬉嬉きき欣欣きんきん欣然きんぜん満悦ご機嫌上機嫌ぴちぴち生き生き活発からり根明ねあか心が躍る心が弾む心を躍らせる

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精選版 日本国語大辞典 「晴れ晴れしい」の意味・読み・例文・類語

はればれ‐し・い【晴晴】

  1. 〘 形容詞口語形活用 〙
    [ 文語形 ]はればれ〘 形容詞シク活用 〙
  2. よく晴れわたって明るい。
    1. [初出の実例]「今朝まではればれしかりつる空ともおぼえず」(出典:枕草子(10C終)二九二)
  3. 心がはればれしている。なやみがなく明るい。はれやかである。
    1. [初出の実例]「おもひ屈しつる命も、のべまほしう、はればれしきにつけて」(出典:源氏物語(1001‐14頃)藤裏葉)
  4. 格別に改まった状況である。表立っている。はれがましい。
    1. [初出の実例]「例ならず、はればれしき御しつらひに」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)三)
  5. はばかるところがない。大っぴらである。
    1. [初出の実例]「御心もて、はれはれしく、もて出でさせ給はばこそ、罪も侍らめ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)椎本)
  6. さえぎるものがなくすっきりしている。広々としている。
    1. [初出の実例]「小さき御几帳も押し遣られて、いとはればれしければ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)
  7. はなやかで明るい。はでやかである。
    1. [初出の実例]「こぼちし寝殿、こたみは、いと、はればれしう造りなしたり」(出典:源氏物語(1001‐14頃)東屋)

晴れ晴れしいの派生語

はればれし‐げ
  1. 〘 形容動詞ナリ活用 〙

晴れ晴れしいの派生語

はればれし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

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