欣然(読み)きんぜん

精選版 日本国語大辞典 「欣然」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぜん【欣然】

〘形動タリ〙 よろこぶさま。〔色葉字類抄(1177‐81)〕
浄瑠璃菅原伝授手習鑑(1746)一「常にかはりし白木の机。欣然として座し給ふ」 〔史記‐周本紀〕

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デジタル大辞泉 「欣然」の意味・読み・例文・類語

きん‐ぜん【×欣然】

[ト・タル][文][形動タリ]よろこんで物事をするさま。
「―とたゆまずに研究専念に遣っているから偉い」〈漱石三四郎
[類語]うはうはほくほく笑いが止まらない嬉しい喜ばしい楽しい欣快きんかい愉快嬉嬉きき欣欣きんきん満悦御機嫌気持ちよい快い快感快楽心地よい痛快小気味よい爽快壮快快適カンファタブルすがすがしいさわやか清新清爽晴れやか晴れ晴れさっぱり楽しい朗らか明朗陽気明るい気さく快活楽天的上機嫌晴れ晴れしいぴちぴち生き生き活発からり根明ねあか心が躍る心が弾む心を躍らせる

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普及版 字通 「欣然」の読み・字形・画数・意味

【欣然】きんぜん

楽しんで笑う。〔史記、孔子世家〕人~曰く、東門に人り、其の(ひたひ)は堯に似、其の項(うなじ)は皋陶(かうえう)にし、其のは子し、~(るいるい)として喪家の狗の(ごと)しと。~孔子欣然として笑うて曰く、形は未だしきも、喪家の狗に似たりと謂ふは、然る哉(かな)、然る哉と。

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