ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「構成主義[国際関係]」の意味・わかりやすい解説
構成主義[国際関係]
こうせいしゅぎ[こくさいかんけい]
constructivism
構成主義は,フェミニズムのようなこれまで国際関係論において排除されてきた観点からのアプローチも含む。一部の構成主義者は,ジェンダーは社会的に構築されると主張し,ジェンダーに基づく役割分化はどの程度まで生物学的にではなく社会的に決定されるのかという基本的な問題に取り組むことで,男性の攻撃性や好戦性について答えようとしてきた。ジェンダーの役割が社会的に構築されるとすれば,男性であるとはどういうことかに関する信条や価値観を変えることで,男性の攻撃性を低減させることが可能ということになる。他方,攻撃性が男性の生物学的特性の所産ならば,そのような変化は不可能であるか,少なくともかなり困難である。
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