気象注意報(読み)きしょうちゅういほう

精選版 日本国語大辞典 「気象注意報」の意味・読み・例文・類語

きしょう‐ちゅういほう キシャウ‥【気象注意報】

〘名〙 気象現象によって被害が生ずると予想されるとき、測候所または気象台注意をうながすために発表する予報。風雨注意報風雪注意報強風注意報など。

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デジタル大辞泉 「気象注意報」の意味・読み・例文・類語

きしょう‐ちゅういほう〔キシヤウ‐〕【気象注意報】

災害が起こるおそれがある気象状態のときに、気象台が発表する注意報。大雨洪水大雪強風風雪波浪高潮濃霧・雷・乾燥・なだれ・着氷・着雪・融雪・霜・低温の16種類がある。→気象警報

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「気象注意報」の意味・わかりやすい解説

気象注意報
きしょうちゅういほう

気象が原因である地域に災害が起こるおそれのあるとき,注意を呼びかけるために気象庁から発表される注意報。気象警報との違いは,対象が「重大な災害」(警報)であるか「災害」(注意報)であるかであり,たとえば大雨警報は 1時間に 50mm,大雨注意報は 1時間に 30mmなど,具体的な発表基準となる数値が異なる。注意報の対象は陸上だが,沿岸 20海里(約 37km)以内の海上も含まれる。大雨注意報洪水注意報大雪注意報強風注意報風雪注意報波浪注意報高潮注意報濃霧注意報雷注意報乾燥注意報なだれ注意報着氷注意報着雪注意報融雪注意報霜注意報低温注意報の 16種類がある。雨量風速,気温などの気象要素が,それぞれ市町村ごとに設けられた基準に達すると予想されたときに発表される。地震や火山の噴火等の影響で地盤がゆるんでいる場合などには,該当する注意報の発表基準を暫定的に引き下げて運用することもある。注意報と警報は 2010年5月27日から市町村別に細分して発表されるようになった。これらの注意報のほか,竜巻が起こるおそれのあるときには竜巻注意情報が発表される。警報や注意報を補完する気象情報が発表されることもある。

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改訂新版 世界大百科事典 「気象注意報」の意味・わかりやすい解説

気象注意報 (きしょうちゅういほう)

暴風や大雨,大雪などによって災害が起こると予想される時,気象庁または気象台が,一般の注意をうながすため,発表する情報の一つ。単に注意報ともいう。公共機関などはそれによって,その災害を防ぐ対策をとる。気象現象の種類によって強風注意報,大雨注意報,雷注意報,霜注意報,乾燥注意報などに分けられる。なお著しく大きい災害が起こると予想される時は,気象警報となる。
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知恵蔵 「気象注意報」の解説

気象注意報

気象注意報は、気象現象によって災害の恐れがある場合に注意喚起のため発表する予報で、気象庁では、大雨・洪水・大雪・強風・風雪・波浪・高潮・濃霧・雷・乾燥・雪崩・着氷・着雪・融雪・霜・低温の16種類の注意報を発表している。気象警報は、重大な災害が起こる恐れのあるときに警戒を呼び掛ける予報で、気象庁では大雨・洪水・大雪・暴風・暴風雪・波浪・高潮の7種類の警報を発表している。ここで、暴風雪警報は、「暴風による重大な災害」に加えて「雪を伴うことによる視程障害などによる重大な災害」の恐れについても警戒を呼び掛けるもので、大雪により重大な災害が発生する恐れがあると予想したときには、「大雪警報」を発表する。記録的短時間大雨情報は、大雨警報の発表中に、数年に1回しか起こらないような1時間に100mm前後の猛烈な雨が観測された場合に発表される。

(饒村曜 和歌山気象台長 / 2008年)

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百科事典マイペディア 「気象注意報」の意味・わかりやすい解説

気象注意報【きしょうちゅういほう】

気象現象により多少の被害が予想されるとき,気象官署が発表する気象の現況と予報。風雪,強風,大雨,大雪,濃霧,乾燥,低温,雷,なだれ,霜,高潮,波浪,洪水などの種類がある。→気象警報

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