コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

点心 てんしん

7件 の用語解説(点心の意味・用語解説を検索)

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

点心
てんしん

「てんじん」ともいう。 (1) 禅家で勤行による食間の空腹を補うためにとる食物や菓子。間食。現代のおやつにあたる。鎌倉・室町時代に中国から渡来したもので,あつもの類,めん類,饅頭などが中心。

本文は出典元の記述の一部を掲載しています。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
Copyright (c) 2014 Britannica Japan Co., Ltd. All rights reserved.
それぞれの記述は執筆時点でのもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

デジタル大辞泉の解説

てん‐しん【点心】

《「てんじん」とも》
昼食の前に、一時の空腹をいやすためにとる軽い食事。転じて、禅家で、昼食のこと。
茶会などの茶請(ちゃうけ)。茶菓子。
中国料理で、食事代わりの軽い食物。また、料理のあとに出る菓子。

出典|小学館 この辞書の凡例を見る
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文
編集協力:曽根脩
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

百科事典マイペディアの解説

点心【てんじん】

〈てんしん〉とも。間食や軽食をさす。空心(空腹)に点ずるの意で,もと禅家で休息を兼ねてとった軽食のこと。茶の湯の料理である懐石も,本来は同義。中国料理では,ツァイ(菜,料理の意)に対するもので,麺(めん)類,シューマイ,ギョーザなどの軽食や菓子をいう。
→関連項目ギョーザ(餃子)シューマイ(焼売)中国料理パオズ(包子)春巻ヤムチャ(飲茶)ワンタン(雲呑)

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. ご提供する『百科事典マイペディア』は2010年5月に編集・制作したものです

和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典の解説

てんしん【点心】

①中国料理の軽食。甘い「甜点心(ティエンティエンシン)」と甘くない「鹹点心(シエンティエンシン)」があり、甜点心にはごまだんご・月餅・杏仁豆腐など、鹹点心には、餃子・焼売・小籠包(ショーロンポー)などがある。
②禅宗の寺院で、昼食。または昼食前の軽い食事。◇「てんじん」ともいう。
③茶の湯で、軽い食事。ふたつきの重箱に少量のご飯と副菜を盛りつけたものなどが用いられる。

出典|講談社
(C)Kodansha 2010.
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典 第2版の解説

てんじん【点心】

中国からの外来語で〈てんしん〉ともいい,定時の食事ではなく空腹を感じたとき,とりあえず摂取する食べ物。空心(空腹)に点じる意味という。
[中国]
 中国の食事を大きく分けると飯(主食),菜(副食),点心(間食,小食)となる。点心は鹹(かん)点心(塩味),甜(てん)点心(甘味),小食(鹹,甜以外のもの),果物に分類される。したがってめん類,ギョーザなどは,食べるときにより飯になったり点心になったりする。点心は解釈の多いことばであるが,間食,非時の食,小食とするのが最も適当である。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

大辞林 第三版の解説

てんしん【点心】

〔古くは「てんじん」〕
禅家で、昼食前にとる簡単な食事。また、昼食。
茶会などの茶請ちやうけ。または簡単な料理。
中国料理で、
簡単な食事代わりにもなる小食。麺・粥・餅・饅頭など。
食事の菜と菜の間に供して、献立に変化をつけるもの。杏仁豆腐など。
菓子。月餅など。

出典|三省堂
(C) Sanseido Co.,Ltd. 編者:松村明 編 発行者:株式会社 三省堂 ※ 書籍版『大辞林第三版』の図表・付録は収録させておりません。 ※ それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

点心
てんしん

中国の間食のことで、そのなかには簡単な食事になるもの、一献立の途中に供されるもの、また日本の菓子と同様に用いられるものなどがある。
 点心の語は唐の時代に始まって、元の初期ごろまでは朝食(1日2食時代)前の小食をさしたが、元時代に食間の小食をすべて点心というようになった。したがって日本への仏教の渡来と同時に、日本にも点心なることばと、その内容の一部が伝えられ、その後現在までに豊富な種類の内容に発展し、中国はもちろん日本でも一般に愛好されるようになった。[野村万千代]

分類

点心をその内容から分類すると、餅(ピン)(カオ)(トワン)、飯(ファン)、粥(チョウ)、果子(クオツ)、その他の加工品に分けられる。[野村万千代]
日本の餅(もち)とは関係がなく、小麦粉を原料としてつくられたもので、春餅(チュンピン)、大餅(ターピン)、小餅(シャオピン)、月餅(ユエピン)、芝麻酥餅(チーマスーピン)などがある。饅頭(マントウ)、麺(ミエン)、ギョウザ(餃子(チャオツ))も餅に属する。(1)春餅は小麦粉に温湯、卵白、少量の油を加えて耳たぶくらいの柔らかさに練る。しばらく休めてから薄く伸ばし、片面の全体に油を塗って二つに折る。ふたたび1.5ミリメートルに薄く伸ばし、直径10センチメートルくらいの丸形に抜く。鉄板に油を塗り、弱火でこれを両面焼くと一枚が二枚にはがれるので、これに春の種々の野菜と甜醤(ティエンチャン)(甘みそ)を入れて巻き、手に持って食べる。(2)大餅は前記の小麦粉を練って伸ばして片面に油を塗ったときに、ゴマ、ネギのせん切りを入れ、塩をふって二つ折りにして大形に切り、鉄板で焼いてそのまま指でちぎって食べる。盂蘭盆(うらぼん)のときには、餅(ピン)の表面にハスの葉の形に筋をつけて焼き、精進物を包んで食べるので荷葉餅(ホーイエピン)という。(3)小餅は小麦粉に温湯を入れて耳たぶくらいの柔らかさにこね、帯のように薄く長く伸ばす。表面に油を塗り少量の塩をふって、両端からくるくる巻いて中央であわせ、重ねてこれを1センチメートルくらいの厚さに伸ばして2.5センチメートルの長さに切る。1個ずつその角を丸めて団子状にして上に黒ゴマをつけ、中央に紅のぽちをつけて厚手の鉄板で蓋(ふた)をして弱火で焼く。できあがるとパイのように幾枚にもはがれて食べやすい。小餅はカオヤンロウ(羊肉)を食べるときの主食である。(4)酥餅(スーピン)は小麦粉に加えるラードの量の多少によって、AとBの2種類のものをつくり、AとBを二枚あわせ薄く伸ばして片端からくるくる細く巻いて、1.5~2センチメートル幅に切る。形を整えて表面をゴマやアーモンドなどで飾り、クッキーのようにオーブンで焼いたり、あるいは油で揚げる。粉に砂糖を加えてもよく、小豆餡(あずきあん)やジャムなどを中に包んでつくったものを酥盒子(スーホーツ)という。[野村万千代]
">
本来は米の粉(上新粉)でつくられたが、かわりに小麦粉や葛(くず)粉を用いることもある。鶏蛋(チータンカオ)は蒸しカステラのことをいい、上新粉によく泡立てた卵(砂糖入り)を軽く混ぜ合わせて蒸したもので、干果類を混ぜてつくってもよい。年(ニェンカオ)は日本の餅(もち)のことで、白いものや、中に桂花(コイホワ)(モクセイの花)、黒砂糖、柑橘(かんきつ)類などを入れたものもある。正月には白い餅と肉、野菜類をともに炒(いた)めて食べるという。[野村万千代]
">
米の粉で団子にしたもの。翡翠(フエイツオイトワン)は白玉粉に上新粉を混ぜて蒸し、これにゆでて刻んだヨモギを入れてよく混ぜ、緑色の団子にする。この団子は春につくる。[野村万千代]
飯・粥
米やその他穀類を粒のままで使ったもので、八宝飯(パーパオファン)、蒸糯米鶏(チョンヌオミーチー)などがある。粥は日本の粥(かゆ)よりも薄く、スープで炊くことが多い。中には魚、リョクトウ、エビ、鶏肉などを入れてつくるものもある、中国では南方の米の産地以外では、白飯よりも粥を食することが多く、とくに朝食には中国全土でいろいろの粥を食べる。(1)蒸糯米鶏は、縦半羽の鶏を少量の塩、酒を入れたたっぷりの水で柔らかくなるまで煮て、煮汁はスープに用いる。鶏は大骨を取り除き、皮付きのままぶつ切りにする。糯米(もちごめ)は蒸し、中にぎんなん、栗(くり)、マツタケなどを入れてもよい。どんぶりの底をハムなどで飾り、ぶつ切りの鶏の皮を外側にしてどんぶりの周りに張り付け、中にきっちりおこわを入れてかぶせ蓋(ぶた)をして蒸す。これを食卓に出す器に逆さにあけて、熱いスープをかけて供する。筵席(イエンシー)(宴会席)に点心として、八宝飯と同様に適する。(2)臘八粥(ラーパーチョウ)(別名五味粥(ウーウエイチョウ))は、旧暦12月8日に中国のおもに北方地方でつくられる。糯米、粳米(うるちまい)、大麦、粟(あわ)、コーリャンの粥に、胡桃(フータオ)(クルミ)、松の実、ハスの実、干しなつめ、栗など種々の果子を入れ、くふうを凝らしてつくる五穀の祝い粥である。12月8日はこの粥を家族で食べる節句(せっく)と定められ、紅、白の砂糖をのせて食べる。最初に祖先や仏に供え、親戚(しんせき)や友人に互いに配る。なお12月のことを臘月(ラーユエ)という。[野村万千代]
果子
果物その他を加工したもの。(1)杏仁豆腐(シンレントウフ)はアンズの種子でつくった寄せ物のこと。杏仁(アンズの種子の仁)をよくすりつぶして汁を漉(こ)し取り、寒天で固めて適当に切り、シロップをかけて冷やし、宴席の点心とする。(2)抜絲栗子(パースーリーツ)は皮を除いてゆでた栗を油で揚げ、砂糖飴(あめ)でくるんだもの。箸(はし)でとるとき銀の糸を引くので銀絲栗子(インスーリーツ)ともいう。(3)糖葫蘆(タンフール)はナツメやリンゴ、サツマイモなどの糖包児(タンパオル)(飴だき)を串(くし)に通し、葫蘆(藁(わら)でつくった苞(つと))に挿して攤子(タンツ)(手押し車)で売り歩いているもの。昔は青く晴れ渡った秋空に飴が日差しに輝いて、秋の北京(ペキン)風景の一つでもあったという。[野村万千代]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
(C)Shogakukan Inc.
それぞれの解説は執筆時点のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

世界大百科事典内の点心の言及

【羊羹】より

…また,本来〈ようこう〉と読むべきものを〈ようかん〉というようになっていた。《庭訓往来》などには,点心の品目として鼈羹(べつかん),猪羹(ちよかん),驢腸羹(ろちようかん)などとともに羊羹,砂糖羊羹の名が見られるが,それらは〈惣(そう)じて羹は四十八かんの拵様(こしらえよう)有りといへども,多くは其の形によりて名有り〉と《庖丁聞書》にあるように,〈羹(かん)〉と総称され,スッポンの形にすれば鼈羹,猪(ブタ)の形にすれば猪羹といったぐあいに,形によっていろいろな呼名がつけられていたようである。伊勢貞丈によると,鼈羹はヤマノイモ,アズキのこし粉,小麦粉を用い,羊羹はアズキのこし粉,葛粉(くずこ),もち米の粉を用い,それぞれ甘味料を加えてこね,蒸したものだという。…

※「点心」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

点心の関連キーワード身心深甚甚深心身浅深転軫天親天満天神てんじんぐち天神町

今日のキーワード

トランスアジア航空

台湾・台北市に本拠を置く航空会社。中国語名は復興航空。1951年、台湾初の民間航空会社として設立。83年に台湾の国産実業グループに経営移管され、組織改編を実施した。92年に国際チャーター便の運航を始め...

続きを読む

コトバンク for iPhone

点心の関連情報