普及版 字通 「臨」の読み・字形・画数・意味
臨
常用漢字 17画
[字訓] のぞむ・みおろす・てらす
[説文解字]
[金文]
[その他]
[字形] 会意
臥(が)+品(ひん)。臥は人が俯して、下方を遠く臨む形。品は金文の字形によると、祝を収めた器の(さい)を列する形。〔説文〕八上に「監臨するなり。臥に從ひ、品(ひん)聲」とするが声が合わず、祝に対して上天の霊の監臨することを示す字とみられる。〔詩、大雅、大明〕「上、女(なんぢ)に臨む」、〔大稚、皇矣〕「下に臨むこと赫(かく)たるり」など、みなその意。金文にも〔大盂鼎(だいうてい)〕「故に天、臨(よくりん)す」、〔毛公鼎〕「我がに臨保す」のように用いる。監は鑑(かがみ)に臥して姿をみる意。臨はそのような姿勢で下界に臨むことをいう。下界よりして高く遠く望むことを望という。
[訓義]
1. のぞむ、みおろす、高いところから下方をみる。
2. てらす、おさめる、たもつ。
3. ゆく、およぶ、つく、そのところにのぞむ。
4. まみえる、むかえる、あたる。
5. あててうつす、みてうつす、うつす。
6. とむらう。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕臨 ノゾム・ムカフ・ミル・ナク・カナシブ
[語系]
臨limはおそらく監keam、lietと同系の語であるらしく、みなその場にのぞんでみる意をもつ語である。
[熟語]
臨按▶・臨閲▶・臨下▶・臨化▶・臨会▶・臨監▶・臨観▶・臨瞰▶・臨機▶・臨危▶・臨御▶・臨馭▶・臨極▶・臨刑▶・臨穴▶・臨月▶・臨検▶・臨見▶・臨験▶・臨行▶・臨幸▶・臨高▶・臨哭▶・臨察▶・臨視▶・臨事▶・臨時▶・臨写▶・臨終▶・臨書▶・臨照▶・臨觴▶・臨帖▶・臨場▶・臨人▶・臨水▶・臨制▶・臨政▶・臨席▶・臨絶▶・臨祚▶・臨池▶・臨弔▶・臨朝▶・臨眺▶・臨難▶・臨年▶・臨▶・臨殯▶・臨風▶・臨別▶・臨▶・臨▶・臨没▶・臨本▶・臨明▶・臨覧▶・臨▶・臨▶
[下接語]
哀臨・枉臨・下臨・監臨・瞰臨・君臨・顧臨・光臨・幸臨・高臨・降臨・昭臨・照臨・親臨・大臨・駐臨・弔臨・天臨・登臨・発臨・臨・俯臨・撫臨・臨・来臨・臨
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報