注ぎ込む(読み)ソソギコム

デジタル大辞泉 「注ぎ込む」の意味・読み・例文・類語

そそぎ‐こ・む【注ぎ込む】

[動マ五(四)]
流し入れる。「石膏を型に―・む」
あることに熱中し、心を傾ける。「新製品の開発に全力を―・む」
[類語](1注ぐ盛るよそう淹れる盛り付ける盛り込む盛り合わせる差すぎ込む流し込む流れ込む注入注水注油/(2奮励努力精励頑張る踏ん張る奮闘奮発奮起勉励刻苦粉骨砕身はげ張り切るやり抜く粘る励行刻苦勉励精進精勤恪勤かっきん努めるいそしむ精出す精を出す精が出る打ち込む熱を入れる力を入れる馬力を掛ける

つぎ‐こ・む【注ぎ込む】

[動マ五(四)]
液体を器の中へつぎ入れる。そそぎこむ。「タンクに水を―・む」
ある物事や人などに多くの金や物を出す。「兵力を―・む」
精力精神をそのことにもっぱらかたむける。「今の仕事に全精力を―・む」
[類語]投入導入注ぐ盛るよそう淹れる盛り付ける盛り込む盛り合わせる差すそそぎ込む流し込む流れ込む注入注水注油

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「注ぎ込む」の意味・読み・例文・類語

つぎ‐こ・む【注込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 器の中などに液体をつぎ入れる。そそぎこむ。
    1. [初出の実例]「薬の釜の煮へ立に、ねぢわげてしぼり入まがりにつぎこみ」(出典:浄瑠璃・用明天皇職人鑑(1705)道行)
  3. 知識などを頭に入れる。つめこむ。
    1. [初出の実例]「他から注(ツ)ぎ込(コ)まれた知識になると」(出典明暗(1916)〈夏目漱石〉一二六)
  4. 人や事業・遊びなどに多くの物や金を出す。
    1. [初出の実例]「女房をだまくらかして妾の処へ注(ツ)ぎ込(コ)む様な」(出典:われから(1896)〈樋口一葉一一)

そそぎ‐こ・む【注込】

  1. 〘 他動詞 マ行五(四) 〙
  2. 流し入れる。そそぎ入れる。
    1. [初出の実例]「こんなざらざらしたものを毎日どっさり体内へ注ぎ込んで」(出典:蟹(1963)〈河野多恵子〉)
  3. 情熱関心等をあることに傾ける。
    1. [初出の実例]「悉く芝居の二字に向って注(ソソ)ぎ込(コ)まれてゐるやうにも取れた」(出典:明暗(1916)〈夏目漱石〉四三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android