デジタル大辞泉
「集」の意味・読み・例文・類語
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
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あつめ【集】
- 〘 名詞 〙
- ① ( 動詞「あつめる(集)」の連用形の名詞化 ) 多くのものを一箇所に寄せてまとめること。また、そのもの。
- [初出の実例]「やまと歌の道は、昔より代々(よよ)のあつめに」(出典:ささめごと(1463‐64頃)上)
- ② 「あつめじる(集汁)」の略。
- [初出の実例]「二の膳〈略〉汁 各かはらけに、あつめ五黄、上にもむすびこぶ、つくつくし」(出典:松屋会記‐久政茶会記・永祿六年(1563)正月一一日)
あつまり【集】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「あつまる(集)」の連用形の名詞化 )
- ① 集まること。集まったもの。
- [初出の実例]「京都は天下のあつまりぢゃほどに、微細なる事までも事に習て何をも知ぞ」(出典:史記抄(1477)一九)
- ② 集会。会合。
- [初出の実例]「お島叔母さんが出立の夜は、能勢の叔母さんの病床の傍で、家族のあつまりをした」(出典:黒い眼と茶色の目(1914)〈徳富蘆花〉三)
たかり【集】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「たかる(集)」の連用形の名詞化 )
- ① あつまり。むれ。
- ② 人をおどかして金品をゆすり取ったり、食事などを無理やりにおごらせたりすること。恐喝(きょうかつ)。
- [初出の実例]「タカリと云って、通行人を捕へて誰彼の区別なく金銭、煙草などを強請する」(出典:不良青少年少女の実相(1930)〈和田信義〉)
つどいつどひ【集】
- 〘 名詞 〙 ( 動詞「つどう(集)」の連用形の名詞化 ) 集まること。集まりかたまること。集まり。
- [初出の実例]「白玉の五百(いほ)つ追度比(ツドヒ)を手に結びおこせむ海人はむがしくもあるか」(出典:万葉集(8C後)一八・四一〇五)
- [その他の文献]〔名語記(1275)〕
しゅうシフ【集】
- 〘 名詞 〙 多くのものを集めたもの。特に、詩、歌、文章などをあつめた書物。
- [初出の実例]「俊蔭のぬしの父式部大輔のしふ、草に書けり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「集」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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世界大百科事典(旧版)内の集の言及
【市】より
…[K.ポランニー]によれば,人間社会の歴史全体からみると,生産と分配の過程には,三つの類型の社会制度が存在しており,古代あるいは未開の社会から現代諸社会まで,それらが単一にあるいは複合しながら経済過程の機構をつくってきた。それらは,(1)[互酬]reciprocity 諸社会集団が特定のパターンに従って相互に贈与しあう,(2)再分配redistribution 族長・王など,その社会の権力の中心にものが集まり,それから再び成員にもたらされる,(3)交換exchange ものとものとの等価性が当事者間で了解されるに十分なだけの安定した価値体系が成立しているもとで,個人間・集団間に交わされる財・サービス等の往復運動,の3類型であり,それぞれの類型は社会構造と密接に連関をもって存在している。市は,この(3)の〈交換〉が成立する社会がつくり出した方式である。…
【私家集】より
…一個人の和歌集を統括的に取り扱う意識から生まれた呼称。ふつう近世以前の歌集についてのみいう。…
※「集」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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