微細（読み）ビサイ

デジタル大辞泉

び‐さい【微細】

［名・形動］
１ きわめて細かく小さいこと。転じて、些細ささいなこと。また、そのさま。「微細な破片」「微細にわたる説明」
２ 「微賤びせん」に同じ。「微細の身」
[類語]（1）細微・細かい・小さい・微小・細密・緻密ちみつ・密・細か・小しょう・小さな・ちっちゃい・ちっぽけ・低い・小さめ・矮小わいしょう・寸足らず・ちんちくりん・小振り・小形・小柄・小作り・小粒・豆粒・芥子けし粒・群小・最小・小規模・細細ほそぼそ・零細・ちんまり・こぢんまり・ちまちま・ミニ

み‐さい【^▽微細】

［名・形動ナリ］「びさい（微細）」に同じ。〈日葡〉

出典　小学館

精選版 日本国語大辞典

び‐さい【微細】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 )
2. ① 非常に細かいこと。きわめて小さいもの。転じて、ほんの少しばかりのこと。些細な事柄。また、そのさま。みさい。
   1. [初出の実例]「勿_レ嫌_二微細於方寸之地_一。欲_レ期_二満盈於三五之天_一」(出典：本朝文粋（1060頃）一・繊月賦〈源英明〉)
   2. [その他の文献]〔漢書‐刑法志〕
3. ② ていねいで細かいこと。また、そのさま。
   1. [初出の実例]「念比に微細な様なれども」(出典：史記抄（1477）一五)
4. ③ ＝びせん（微賤）
   1. [初出の実例]「既操_二千歳志_一、微細詎可_レ測」(出典：南海先生後集（１８Ｃ中）詠懐二首)
   2. [その他の文献]〔史記‐劉敬叔孫通伝賛〕

み‐さい【微細】

1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) ( 「み」は「微」の呉音 ) ひじょうに細かいこと。きわめて小さいこと。転じて、些細なこと。取るに足りないこと。また、そのさま。びさい。〔秘蔵宝鑰（830頃）〕
   1. [初出の実例]「微細(ミサイ)の身、畜生の中に多し」(出典：真如観（鎌倉初）)

出典　精選版 日本国語大辞典

普及版 字通

【微細】びさい

わずか。

字通「微」の項目を見る。

出典　平凡社「普及版 字通」